ソニーのグループ会社のインターネット配信サービスから大量の個人情報が流出し、2日、日米欧などで延べ1億件を超える可能性があることが分かった。

4月16~17日(米国時間)、「ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)」のシステムが何者かに侵入されたことが5月2日分かった。ソニーは3日からサービスを停止したが、これまでに、世界約60カ国・地域の約7700万件の個人情報が流出した恐れがある。さらに3日、別会社の「ソニー・オンラインエンタテインメント(SOE)」が新たに約2460万件分の個人情報が流出した可能性があると発表した。

流出した個人情報は名前や住所、生年月日やパスワードなどで、日本国内分は約18万5000件になる。そのほかクレジットカード番号なども盗まれた恐れがあり、日本国内は約4300件だった。多くは有効期限が切れているが、期限内のものは全世界で約900件となる。

また、「プレイステーションネットワーク(PSN)」も17~19日にシステムに不正アクセスがあって個人情報が流出し、5月1日に平井一夫副社長が陳謝している。

ソニーに対して、米国を中心に批判が出ており、カナダでも女性利用者が損害賠償を求めて提訴している。震災で日本企業がダメージを受けているなか、日本企業を代表するソニーが国内外から信用を失うことは日本にとっても大きな痛手だ。(吉)

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