2026年6月号記事

イランをどう見るか

国際社会の関心が注がれているイラン問題をどう考え、いかにして解決すべきか。


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イランをどう見るか ─ Part 3 「アメリカが勝った方がイランは幸福になる」


「アメリカが勝った方がイランは幸福になる」

先述の通り、イランは「アッラーの名の下に全体主義」を進め、その革命を「輸出」することで最終的に「イスラム教の盟主」になることを目指してきた。だが「この体制が国外に広がれば、自由は圧殺され、悲劇が広がる」ことは明らかだろう。


イラン政府に不満を持つ人は9割超もいる

2025年のイラン当局の調査で、実はイランの現状に不満を持つ人は92%にも達していたことが判明した(*1)。

24年に8万人近くが回答したネット調査では、イスラム体制の継続を支持するとの回答は20%にとどまり、残りの大多数はノーと答えた(*2)。さらに体制存続派を含めても、「89%が民主主義を支持」し、イラン政府に改革を求める声は圧倒的だった。

今年3月にイランの女子サッカー代表選手がオーストラリアで亡命申請したことが話題となったように、母国を離れる人々が後を絶たない。

大川総裁は政治体制を評価する上で、「外から『来たい』という国は、どちらかというと、よい国であり、国民が『逃げ出したい』という国は、悪い国なのです」と端的に指摘している(*3)。

(*1)イラン学生世論調査機関が政府を代表して実施し、25年11月にリークされたことで調査結果が判明した。
(*2)在オランダ人権団体「GAMAAN」が24年6月に行った調査。
(*3)『この戦争をどう見るか』(幸福の科学刊)


イランには変革が迫られる

注意すべきは、イスラム教自体は「悪魔の宗教」ではない、ということだ。しかしイラン政府はイスラム教を武器にした全体主義を事実上進め、核兵器をつくることで体制存続を確実なものにしようとした。これに対し大川総裁は21年の段階で、「イランも核兵器をつくるのを急ぐのはやめてください。つくったら、イラクと同じ運命が待っています」と警告(*4)。だがイラン政府は踏みとどまらずに核開発を続け、今回の軍事衝突に至った。

イラン人の多くは民主化や自由化を切実な思いで訴え、軍事介入を機に、さらに気運を高めている。しかし現体制は一貫して耳を傾けることはなく、逆に中国の堅牢な監視システムを導入するなどして弾圧を強めてきた。

そのため、「アメリカが勝ったほうが、イランの人たちは本当は幸福になる」(*5)という指摘がすでに出てきており、「『現状では改める方法はない』というなら、やっぱり、それは、進んだ文明によって、ある程度、滅ぼされる必要もあるかなと思います」という極めて厳しい見解まで存在するのである(*6)。

現にイラン攻撃に先立ち、同じく独裁国家であるベネズエラでは、軍事介入「後」に行われた調査で、80%以上のベネズエラ国民がアメリカを支持した一方、日本の左翼メディアはそれを黙殺した(*7)。

より多くの人々の幸福が広がることこそが「あるべき姿」であり、「天上界の意見」でもあることを知る必要がある。

(*4)『地球を包む愛
(*5)『UFOリーディング 地球の近未来を語る
(*6)『イエス ヤイドロン トス神の霊言
(*7)ベネズエラの独立系調査機関「メガナリシス」が26年3月に発表。

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看板にはトランプ氏の写真と「Make Iran Great Again(イランを再び偉大な国に)」の文字も。

※文中や注の特に断りのない『 』は、いずれも大川隆法著、幸福の科学出版刊。

 

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