多国籍軍が介入し、ますます内戦状態が混沌化するリビアで、最高指導者のカダフィ大佐は22日、首都トリポリで演説を行った。リビアの国営テレビで「生中継」として放送された。

カダフィ氏は多国籍軍との戦いについて「最後に勝利するのは我々だ」と叫び、徹底抗戦を呼びかけた。だが、その一方で、カダフィ氏の側近らがカダフィ氏の亡命を検討している動きも見られている。

カダフィ氏が亡命して新たに民主主義国家が成立するのか、カダフィ氏がその言葉通り勝利を手にするのか。カダフィ氏はトリポリ周辺で幅広い支持を得、支持者らが集まっているとされており、後者の可能性も決して低くはないだろう。だが、そうなれば、イスラエル対イラクのハルマゲドン(最終戦争)の日が近づくかもしれない。(吉)

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