国立天文台、理化学研究所、JAXAやNASA等の国際チームが4月19日に発表したところによると、太陽極域の磁場がこれまでとは異なる現象を示しているという。太陽観測衛星「ひので」によるこの観測は、地球の寒冷期到来の予兆を示している可能性があるという内容だ。

太陽には南北両極にプラスとマイナスがあるが、両極が周期的(約11年)に入れ替わり、黒点の数が最大になる極大期が反転の時期であると考えられている。今回、太陽の北極磁場がマイナスからプラスに反転すると予測される一方、南極での反転は見られず、南北の両極がプラスのまま赤道付近がマイナスになり、四極構造になると想定されている。

過去にこのような現象があったと考えられているのは、地球の寒冷期であった。

昨今、CO2の増加が叫ばれているが、温暖化ではなく寒冷化しようとしているというわけだ。

本誌2009年7月号では、「CO2温暖化説は正しいか?」として、ノーベル平和賞を受賞したアル・ゴア氏の『不都合な真実』の主張に警鐘を鳴らしている。CO2温暖化説には科学的根拠がないことはこれまでも指摘されている。

例えば、元名城大学教授の槌田敦氏は、CO2濃度が上昇する前に、気温が上昇していることを指摘し、CO2の増加は、温暖化の「原因」ではなく、「結果」だと主張している(本紙2009年9月号)。

CO2温暖化説はあくまでも仮説の一つに過ぎない。根拠なき科学問題を社会問題化してきた「不都合な真実」を逆照射し、間違いを糾す努力をしていかねばならない。 (山)

【参考】

国立天文台 太陽観測衛星「ひので」、太陽極域磁場の反転を捉えた

http://www.nao.ac.jp/news/science/2012/20120419-polar-field-reversal.html

理化学研究所 太陽観測衛星「ひので」、太陽極域磁場の反転を捉えた

http://hinode.nao.ac.jp/news/120419PressRelease/

2009年9月号記事 CO2温暖化説は正しいか?

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=666