4月24日に84歳で亡くなったインドのスピリチュアルリーダー、サイババについて、26日付米紙インターナショナル・ヘラルド・トリビューンが意外な経済的側面からレポートしている。以下、抜粋紹介。

  • 14歳で過去の聖者の生まれ変わりを自称して活動を始めてからの70年間で、サイババの拠点であるプッタパルティの地は、泥の小屋が並ぶ村から大きく様変わりした。今では、私有の空港、大学、二つの大病院、集合住宅の群れやスタジアムがある、信仰の一大センターになっている。

  • この事実が示すように、サイババは霊的指導者であると同時に地元経済の原動力(an economic engine)だった。信者たちの目下の関心事は彼が自ら予言した通り生まれ変わるかどうかだが、地元の事業経営者たちが気にしているのは、サイババ亡き今後も信奉者たちが世界中からこの地に来てくれるかどうかという問題だ。

  • 地元経済はほぼ全面的にサイババ頼みだった。周囲の村々から約1万人の労働者がこの町の建設業で働きに来ていたし、世界中から集まる訪問者たち向けに果物や野菜を売る人々も何百人もいた。だが、地元の経営者によれば、サイババが生きていたときは訪問者たちは彼の近くで過ごすため何週間も何ヵ月も滞在していたが、亡くなった今ではサイババの埋葬地に詣でるだけで、すぐ帰ってしまうようになっている。

幸福の科学の霊界情報によれば、サイババの魂は「仙人」という範疇に分類される。歴史上の救世主たちを見ると、釈尊やイエス・キリストは普遍的な真理を言葉で説き、釈尊の場合は教団組織も固めた。これらもあって、彼らの教えは世界宗教として広がった。これに対し仙人は、人々を驚かせる現象を見せることや個人的カリスマの力で人を引きつけることに関心が強いため、それができる本人が亡くなった後は急速に影響力が衰える傾向が強い。

世界126カ国に活動センターを持つなど、インドのグルたちの中でも影響力が群を抜いていたサイババだが、彼は歴史的にどれほどのレベルの霊的指導者だったのか。それは、世を去った後、いつまで影響力が続き、どれほど広がるかが如実に示すことになるだろう。(司)

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