7日以降、いったんは静まっていたタイ・カンボジア間の国境問題でまた1516日と続いて衝突があった。両国とも、ともに相手側が先に攻撃をしかけたと主張している。

14日に開かれた国連安全保障理事会では、両国に対して、二国間での平和的な対話と恒久的な停戦を求め、カンボジアが要請した停戦監視団などの派遣は退けられている。これにより、カンボジアのフン・セン首相は、22日のジャカルタで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)緊急外相会議の場で、停戦合意の署名を目指し、停戦監視団の派遣も求める方針を17日、明らかにした。

だが、二国間協議での解決を主張するタイが、この停戦に応じる可能性は低いと見られている。

この先行きが見えないタイとカンボジアの衝突だけでなく、中東ではチュニジアに始まった民主化デモが広がり、東アジアでは中国と北朝鮮が軍拡を進め、アメリカが「世界の警察」をやめる気配を見せている――世界がカオス化する中で、日本にはリーダーシップを取って世界を導く義務があるはずだ。(吉)

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