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ニュージーランド最大都市オークランド市の地区委員会は28日、韓国系団体が寄贈した旧日本軍の慰安婦問題を象徴する少女像を、市有地内の韓国庭園に設置しない決定を下しました。

《詳細》

空席の椅子の隣に座る少女像を寄贈したのは、韓国の慰安婦関連最大の市民団体「日本軍性奴隷問題解決のための正義記憶連帯(正義連)」です。

団体から設置許可を求められた地区委員会は、2025年に設置を了承しましたが、懸念の声が寄せられたため、同年9月に許可を保留としました。今年1月に市民に意見を募集したところ、627件のコメントが寄せられ、反対が57%、賛成が43%でした。そのうち、日本人コミュニティからの意見が36%、韓国人コミュニティからの意見が34%を占めていました。この意見に基づき、地区委員会は像を設置しないことを決定しました。

この問題に関して、大澤誠・駐ニュージーランド大使は、オークランド市議会に意見書を送っていました。大澤氏はそのなかで「(この像が)ニュージーランドの素晴らしい多民族・多文化社会の中に、そしてニュージーランドで平和に共存している日本人と韓国人のコミュニティの間に、分断と対立を引き起こすのではないかと懸念している」「この像の設置は、両国の国民、民間企業、地方自治体間の関係だけでなく、日本とニュージーランドの外交関係にも大きな影響を与える可能性がある」と指摘しました。

さらに、「インド太平洋地域の戦略的環境がますます厳しくなるにつれ、自由、民主主義、法の支配といった基本的価値観を共有する日本、ニュージーランド、韓国などの志を同じくする国々間の協力は、これまで以上に重要になっている」「このような状況下で、日韓両政府間で解決済みと確認されている慰安婦問題に不必要に関心を喚起することは、日韓協力だけでなく、日ニュージーランド関係にとっても重荷となりかねない」と述べています。

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