幸福実現党は15日、4月に行われる参院山口補選に、河井美和子氏を候補者として擁立すると発表した。この補欠選は、前職の自民党・岸信夫氏が衆院選に出馬するため昨年11月に参院議員を辞職したことに伴って行われる。

河井氏は山口県周南市出身。山口放送、明治安田生命を経て幸福の科学に奉職。現在、宗教法人幸福の科学徳山支部の支部長を務める。

河井氏は出馬表明にあたって次のようなコメントを表明した。

「日本を愛する気持ちは誰にも負けません。日本に生まれてよかった、と誰もが思える国づくりを、国防の要であり、コンビナートを抱える山口県から発信し、国防の強化と減税による景気回復で、豊かで強い日本を復活させます」

山口選挙区は、陸上自衛隊・海上自衛隊・航空自衛隊、さらに岩国米軍基地を擁する国防の要衝の地である。2012年には米軍岩国基地にオスプレイが納入されることへの反対の動きもあった。河井氏ら幸福実現党山口県本部は、オスプレイ配備賛成のデモへの参加や街頭演説などでオスプレイ配備の重要性を訴え続けてきた。

幸福実現党は今回の擁立にあたり「『自分の国は自分で守る』という『国家の気概』を取り戻し、自主防衛体制を強化すること、自公政権による日本経済を壊滅させる消費税増税の断固阻止」を力強く訴える、としている。

同選挙区で唯一、既に立候補を表明している自民党の江島潔氏は15日、安倍首相から公認証書を受け取った。江島氏は前下関市長の経験を生かし、「地域活性化」を軸として選挙戦を戦うという。

現在、野党も候補者擁立を模索中だ。7月に予定されている参院選を前にして、票の行方が注目される。(晴)

【参考記事】

2012年9月21日付本欄 オスプレイを日本も導入を 岩国で初飛行

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=4887

2013年1月3日付本欄 【2013年展望・国内政治編】国防・増税で揺れた2012年、さらに2013年は厳しい年に

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5417