幸福の科学は22日、かつて教団の総裁補佐であった大川きょう子氏を、信者として教団から永久追放(除名)する懲戒処分を理事会にて決定した。同氏が還俗(教団のあらゆる役職から勇退)した昨年10月28日を処分の日付とするという。

教団側は処分の理由を以下のように発表している。

「三宝帰依(注1)違反、和合僧破壊の罪(注2)、在職中における教団に対する多大の人的・経営的損失の責任、複数の週刊誌を用いた教団に対する様々の名誉毀損・虚偽の風説の流布行為、数々の言葉で神聖なる信仰の対象 主エル・カンターレを汚した行為、霊言・霊示への愚ろう行為、神聖な霊言に名誉毀損なる言いがかりをつけた行為、教団財産の詐取を企図した行為等による」

関連リンク: 宗教法人 幸福の科学 公式サイト

「2011/2/22 大川きょう子 永久追放の懲戒処分について」

http://www.happy-science.jp/medianews/103.html

(注1)仏(現成の仏陀である大川隆法総裁)、法(仏陀の説く教え)、僧(仏弟子が集う僧団)の三つの宝を信じ、この三宝に従って生きること。
(注2)仏陀の創った教団を混乱に陥れ、信者に疑念を抱かせたり、教団を分裂させたりする罪。

信仰なき者は去るべき

昨年末より複数の週刊誌が、「大川きょう子総裁夫人が幸福の科学教団から一方的に追放され、子供に会わせてもらうこともできない状況に追いやられている」などと報じ、大川隆法総裁と教団を誹謗中傷する記事を掲載し続けていた。

「教団の内情を初めて明かした」と書き立てられたように、その記事の内容は総裁夫人であるきょう子氏が自ら持ち込んだものだ。同氏は週刊誌のなかで、「総裁の〝女性問題〟」「悪霊呼ばわりされ、子供と会うこともできない」などと主張しているが、教団側はこれらを事実無根として一切否定してきた。

大川総裁はこの問題について明らかにするために、昨年より、きょう子氏の守護霊やご子息たちの守護霊などの霊言(注3)を公開の場で収録し、支部など全国の教団施設で信者を対象に開示していた。

きょう子氏守護霊の主張は、自らを教団の共同教祖であるとし、役職への復帰や教団財産の引き渡しを求めるものだった。

同氏は2月25日にも、教団に対して名誉毀損など、1億円の損害賠償を求める訴えを起こすと見られている。

幸福の科学の里村英一・広報担当局長は今回の処分に関してこう説明する。

「改心を願ってこれまで宗教的な指導をしてきましたが、教団に対するマスコミでの誹謗、名誉毀損が看過できないレベルになったこと、また現実に教団を名誉毀損で訴えると脅してきたことから、今回のような処分に到りました。この決定を真摯に受け止めていただきたい」

大川総裁は22日、教団総合本部における公開インタビューで、今回の問題について自身の考えを明らかにした。以下はその抜粋。

「信者の皆さんには迷惑をかけて申し訳ないと思っていますが、宗教的にはもはや夫婦ではないと思っております。

信仰なき者は去るべきです。妻なる立場で信者を惑わす罪、和合僧破壊の罪を犯すならば離縁するのは当然です。

少なくとも、教団施設に住みながら週刊誌を通して教団を攻撃し、名誉毀損の訴訟で脅してくるというのは教団追放の罪に値します。

私自身は、命の限り自分の仕事をまっとうしたいと思っています」

(注3)霊言とは、あの世に存在しているさまざまな霊を体に入れ、自らの発声器官を通して霊に自由に語らせる現象のこと。大川総裁は昨年だけで100人を超える霊を呼び出している。