菅直人首相は22日、中国の温家宝首相、韓国の李明博大統領と東京で首脳会談を行い、原子力安全や防災での協力を強化することで一致し、首脳宣言と付属文書をまとめた。

原子力安全に関しては、安全性強化に関する専門家協議を推進、緊急時の早期通報枠組みの構築について協議を開始といった具体策のほか、「産品の安全性について科学的証拠に基づき必要な対応を慎重に取ることが重要」と明記。防災協力に関しては、今後3つのいずれかの国で災害が発生したとき、緊急援助チームの派遣と物資支援を最大限速やかに行うとしたほか、机上訓練・共同訓練の実施や被災地の実地調査を検討する。

日中韓自由貿易協定(FTA)に関しては、産官学共同研究を今年中に終了することで合意。FTA交渉を来年から始める見通しだ。

また、同日、菅首相と李大統領と個別に会談した温首相は、北朝鮮の訪中の目的について、「中国の発展状況を理解させ、発展に活用する機会を与えるため」と説明している。だが、その言葉があまりに胡散臭く聞こえるのは私だけか。(吉)

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