国連は3日、2100年に世界の人口が101億人に達するとの見通しを発表した。

今年10月末に70億人を突破し、2083年に100億人を突破するという。

日本は2100年の段階で約9130万人に減少する一方、平均寿命は男性が89歳、女性は95.7歳まで延びると予測する。

なお、中国の人口のピークは、25年の約13億9500億人で、インドは60年の17億1796万人がピークになるという。

この予測が意味するものは、超長期トレンドとして、食糧不足、資源不足が人類の共通課題になるということだ。人口増加と同時に、途上国の近代化が急ピッチで進むことが予測されるため、想像以上のスピードで食糧や資源・エネルギーが枯渇する可能性がある。

そこで大切になるのは、食糧増産、資源開発に向けた取り組みだ。単なる食糧・資源の争奪戦を展開するのではなく、世界的視野に立って、技術的なイノベーションによって、人類全体が豊かになる選択を模索することが大切だ。

具体的には植物工場や魚の養殖工場の開発・普及、種苗研究、海洋資源開発、新エネルギーの実用化などに向けた大型研究開発投資が必要となる。

今こそ、国家百年の計としての国家のビジョンを示すべき時だろう。(村)

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