21日付読売新聞によると、国際宇宙ステーション(ISS)で2008年11月から8カ月半にわたって保管したサクラの種を、地上へ持ち帰ったところ、発芽しないはずの種が芽を出すなど、異変が相次いでいる。原因は不明という。宇宙ステーションに保管されたサクラの種は日本の名木14種。異変の事例はたとえば…。

①発芽しないはずの種が発芽した。

・岐阜市の中将桜誓願桜(ちゅうじょうひめせいがんざくら)は種をまいても、発芽しなかった。ところが宇宙から持ち帰った種が発芽、1本は今10cmまで成長している。

②異常な急成長をしている。

・岡山県真庭市の醍醐桜(だいござくら)は1年に50cmしか伸びないが、宇宙から持ち帰ったところ、昨年春に発芽、1年経たずして90cm以上に成長。うち1本はなんと160cmを超えた。

・高知県佐川町の稚木桜(わかきのさくら)は通常1年に30cmしか伸びないが、宇宙から持ち帰ったところ、1年で最高135cmに成長した。

記事では、無重力で放射線の強い宇宙環境で、遺伝子の突然変異や、細胞の活性化などがあるのではと指摘。そうであるならば、宇宙飛行士にも何らかの影響が出ているのでは。たとえば妊娠中の女性を宇宙ステーションに滞在させたらどうなるか、人工受精卵を宇宙ステーションに保管したらなど、人体実験的な空想も頭をよぎる。それこそ宇宙人の発想だろう。しかし宇宙空間の神秘ははかりしれない。(ア)

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