陸海空自衛隊初の合同離島奪還訓練 対外アピールで中国の野望をくじけ

2013.04.25

日米共同での離島における有事対処能力を高めるため、防衛省統合幕僚監部は23日、アメリカ・カリフォルニア州で行われる米軍の離島奪還合同訓練「ドーン・ブリッツ13」に陸海空3自衛隊を参加させると発表した(23日付各紙)。

3自衛隊がアメリカで一緒に訓練を行うのは初めて。中国による尖閣諸島奪取に備え、陸自からは島嶼防衛の中核となる西部方面普通科連隊、海自からはイージス艦など3隻の艦艇、空自からは司令部のメンバーが参加する。

今回は今までの訓練にプラスして、陸海空自衛隊の統合運用も図られる。その統合運用をまとめるのが統合幕僚監部だ。陸海空自衛隊を一元化して部隊運用することを目的に設置され、最近では東日本大震災において過去最大規模で運用された。

「戦わずして勝つ」ためには、こうした対外アピールが重要だ。自衛隊とアメリカ軍が見事な連携を見せれば、中国は日本の領土に攻め入ることを断念するだろう。

昨年10月の野田政権時にも在日米軍共同の離島奪還訓練が計画された。しかし、地元の反対と、米兵による暴行事件を受けた日米両政府の対応への不満から見送られたことは記憶に新しい。結果として、中国は日米を牽制する形で東シナ海での大規模演習を実施し、アメリカ軍は日本への不信感を抱いた。

おそらく中国から抗議などがくるだろうが、安倍首相は絶対に引いてはならない。民主党政権時代を見ても分かるように、向こうはこちらが譲歩した分攻め入ってくる。(悠)

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2013年4月17日付本欄 中国の国防白書「富国強軍」を鮮明 名指しで日本を批判

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5896


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