野田佳彦首相が消費税増税を国際公約とする中、5日午後、「増税が国を滅ぼす!国民集会~復興増税が復興を潰す~」という国民集会とデモ行進が、東京都心の日比谷野外音楽堂を中心に開催された。

主催は、所得税のフラット化などを主張する日本税制改革協議会で、東京茶会、日本創新党、ミーゼス・インスティテュート日本などが協賛団体として参加した。集会では、実行委員長で同協議会会長の内山優氏の挨拶に続き、幸福実現党の立木秀学(ついき・しゅうがく)党首、聖学院大学教授で経済学者の鈴木真実哉氏ら賛同者が増税反対を主張。立木党首は野田首相のドジョウ(どぜう)のイメージをもじり、「ドうしても・ゼいきんを・ウばいたいのか」と批判した。日本創新党の山田宏党首や米国ティーパーティー運動の有力団体「ティーパーティー・パトリオット」創立者マーク・メックラー氏らのメッセージも読み上げられた。

集会終了後、集まった約2100人は日比谷から虎の門、新橋、有楽町にかけて約1時間デモ行進を行い、「国民が苦しんでいる時に増税するな!」「増税で子供にツケを回すな!」「野田増税内閣は解散しろ!」などとシュプレヒコールを繰り返した。

集会とデモを取材して、国民がこうして声を上げなければ日本は「重税国家」「国家社会主義」への道を歩んでしまうと、改めて危機感を覚えた。(桑)

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msn産経ニュース 「増税NO」有識者らが反対集会

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/111105/fnc11110519490010-n1.htm