枝野幸男官房長官は、23日の衆院復興特別委員会で、東京電力に融資する銀行に債権放棄を求めた自身の発言について、「(賠償支援の)条件という思いはまったくない」と述べ、債権放棄が公的資金注入の条件となるとの考えを事実上撤回した。

枝野氏の「債権放棄」発言は、これまで銀行界や経済界などから激しい反発を受けており、銀行株も下げていた。発言撤回は、当たり前の判断であり、もっと早くてもよかった。

金融は信用で成り立っており、閣僚の発言一つでパニックを生み出すことができる。東日本大震災以降、菅政権の閣僚は不用意な発言が目立っている。ただでさえ、マスコミ等が不安を煽る報道を繰り返す中で、政治の責任を負う側が不安を助長していては話にならない。

その影響力の大きさを考えて、責任ある発言を求めたい。(村)

※現在、デイリーニュースクリップは無料でお読み頂けます。近日中に有料購読に移行予定です。

【5月23日分ニュースクリップ一覧】
パキスタンが中国海軍の母港化を希望 パ南西部のグワダル港
日中韓首脳会談で菅首相、尖閣・竹島に触れず
枝野「債権放棄」発言撤回
自殺の余波に揺れる韓国エリート大学
アイスランドでまたも火山噴火
米竜巻の襲来は、地球磁場の減衰によるものか?