テレビ局の広告収入が激減する見通しとなっている。

東日本大震災以降、スポンサー企業がCMを自粛し、ACジャパンのCMばかりが流れ、辟易した視聴者も多いはずだ(一時は全体の8割以上を占めたという)。17日付産経新聞によると、10億円台後半の減収になる局もあるという。NHKも被災地の受信料の半年免除などで50億円規模の影響が出るらしい。

今、日本全体の経済活動が萎縮していることを考えると、今回のCM自粛を機に、テレビ局の広告収入低下の流れが止まらなくなる可能性がある。

一方で長期トレンドとして、ネットなどの新規メディアの影響力が増す中で、テレビ・新聞といった既存メディアの相対的な影響力が低下している。今回の震災が、この流れを加速させる可能性は極めて高い。

その結果、事実上の寡占状態にある日本のマスコミの業界地図が大きく変わるとしたら、2011年は後年、マスコミ崩壊の起点となった年として記憶されることになるかもしれない。(村)

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