17日にリビアへの飛行禁止区域設定と軍事介入を承認した国連安保理で反対を表明したロシアだが、その中でもメドベージェフ大統領とプーチン首相の意見は異なるようだ。

CNNによると、この安保理において、ロシアはメドベージェフ大統領の指示で棄権したが、プーチン首相は拒否権行使の考えだったとされる。

19日には国連決議に基づき、多国籍軍がリビアに攻撃を開始。これについて、プーチン首相は21日、国連決議を「欠陥がある」と指摘して「キリスト教徒が宗教の聖地を取り戻すためにイスラム教徒を攻撃した中世の十字軍を思い出させる」と述べた。その数時間後、名指しは避けたものの、メドベージェフ大統領が「『十字軍』などといった、実質的に文明の衝突をもたらすような表現を使うことは容認できない」と批判した。

2012年に大統領選があるロシア。どちらも出馬表明するのではないかと噂されているが、ここで見解の違いをアピールか。(吉)

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