日本とカナダの両政府は経済連携協定(EPA)の締結に向けて交渉に入ることを目指し、実務者で共同研究を始めることになった。23日付日経新聞夕刊が報じている。5月の主要8カ国(G8)首脳会議に合わせて両国の首脳会談を開き、交渉入りで合意を目指す。

カナダは、天然ガス、石油、原油、ウラン鉱、鉄鉱、銀鉱など豊富な資源を有し、レアアースの産出国としても知られる。日本にとって、こうした資源の安定的な調達を図りつつ、自動車などの輸出拡大のメリットが期待できる。

カナダは農産物の輸出国でもあるため、どこまで関税を撤廃できるかが議論の焦点となるが、米中との関係が不安定になるなか、カナダとの関係強化は是非とも図りたいところだ。(村)

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