読売新聞19日付けによると、シンガポールの有力紙ストレーツ・タイムズ(17日付)は、日本が技術革新を続け、優れた製品やサービスを生み続ける限り、「今後もずっと尊敬される国であり続ける」との東京特派員のコラムを掲載したと報じている。

GDP第3位に転落した日本に対して「GDPの順位だけで国の全体像は語れない」という励ましのコラムだ。一例としてグラミー賞受賞者に日本人が4人同時に受賞していることに触れ、評価。日本人の勤勉さや仕事への誇り、秩序感覚など、数字で表せないものが「世界レベルの成果」を生んでいると指摘している。

最近急速に自信喪失気味で、自己評価が低い日本を見て、かつての日本はどこへ行ったのか、歯がゆく思ったのだろう。しかし自国の気概と誇りを取り戻すのは、自国民自らが叱咤激励してあたりまえのこと。諸外国に励まされて発奮するようでは、サムライニッポンが泣く。しかし中には他国に励まされても発奮しない日本人もいるかもしれない。勤勉性一つとっても、はたして現代日本人の特質なのか怪しい雲行きだ。(ア)

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