国際政治学者

佐久間 拓真

(ペンネーム)
国際政治の中でも特に米中関係、インド太平洋の安全保障、中国情勢を専門にし、この分野で講演や執筆活動、現地調査などを行う。

アフリカの角に位置する小国ジブチは、紅海の入り口であるバブ・エル・マンデブ海峡を臨む戦略的要衝として、長らく国際政治のチェスボードにおける重要な駒であり続けてきた。

しかし近年、この地で展開されているのは、旧来の軍事的な覇権争い以上に、インフラ投資という甘い果実を入り口とした中国による経済的浸食である。いわゆる「債務の罠」という言葉が国際社会で囁かれる中、ジブチのケースは中国が推進する広域経済圏構想「一帯一路」の光と影、そしてその先にある軍民融合の野心を最も鮮明に映し出している。

「アフリカ最大級」自由貿易区とエチオピア鉄道が生む対中依存

ジブチの国家戦略は、自らの地政学的価値を最大限に活用し、物流と軍事拠点のハブとなることで経済発展を遂げるという、シンガポールやドバイをモデルにしたものである。この野心的な青写真に、潤沢な資金力を持つ中国が呼応した。

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