東京都知事選(11月29日告示、12月16日投開票)に、副知事で作家の猪瀬直樹氏(65歳)を自民党本部が擁立する方針を固めた(13日付東京新聞夕刊)。また同日、笹川堯・元科学技術担当相(77歳)、元ネパール大使の吉田重信氏(76歳)が、ともに無所属で立候補することを表明した。

すでに都知事選には、前神奈川県知事の松沢成文氏(54歳)、前日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏(65歳)、そしてロックミュージシャンで尖閣上陸を果たした幸福実現党のトクマ氏(46歳)らが立候補表明をしている。

猪瀬氏本人は13日は出馬を明言しないが、石原慎太郎前知事が「自分の後継者」として名指ししていただけに、出馬は確実視されている。

だが、都知事の要職を投げ出した石原氏に、後継者を指名する資格があるのだろうか。

そもそも石原氏は、尖閣諸島を買い取るために都民から善意の寄付を14億円7千万円も集めておいて、それを使うことなく「国有化」を認めた。「自分が尖閣上陸する」という約束も果たさず、勝手に都知事を辞めてしまった。

その「遺志」を継いだのは、猪瀬氏ではなく、実はトクマ氏だった。

トクマ氏は、尖閣国有化後、初めて日本人として尖閣上陸を成し遂げた2人のうちの1人だ。

石破茂・自民党幹事長の守護霊は、矢内筆勝・幸福実現党出版局長との『国防アイアンマン対決』(大川隆法著・幸福の科学出版刊)の中でこう語っている。

「国が(尖閣諸島を)買えば、『上陸もしなければ、建物も建てませんし、一切、現状維持で、何もしません。今、国が賃貸しているものが、単に国の所有になるだけで、何も変わりません』(中略)日本政府は、中国とそういう密約をしてたのに、その密約を、おたくの"手下″がさっそく破った」

つまりトクマ氏が敢行した尖閣上陸は、中国に日本政府が「上陸も何もしません」と密約していたところを、いきなり破ったのだ。もちろんトクマ氏が上陸を敢行した時はそんなことは知る由もなかったが。

これが中国を激怒させたことは、その後の中国側の過激な反応を見れば分かる。だがしかし、日本国民に何も知らせず、尖閣に上陸した香港人は起訴せずビジネスクラスで丁重に送り返し、トクマ氏は犯罪人として書類送検するという日本政府の行為は、まさに売国奴の所業だ。

そして、それは「東京都知事であれば、尖閣をなんとか中国に獲られずに日本の領土として守ってくれるだろう」と願って寄付した東京都民をも裏切る行為だった。

してみると、東京都民の願いを体現したトクマ氏こそ、石原氏の「後継者」にふさわしいのではないか。時代がそれを証明する時が来るだろう。(仁)

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2012年9月19日付本欄 尖閣上陸に国交省が被害届 日本人上陸者をなぜ「愛国無罪」にするのか?

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=4880

2012年11月7日付記事 都知事選のトクマ氏が出馬表明「次は都庁に"上陸″するぞ!」

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5111

トクマ特設ページ

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5084

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