11月7日、ライブ&公開記者会見の模様。

国有化後、日本人として初めて尖閣諸島に上陸を果たした、幸福実現党青年局長でロックミュージシャンのトクマ氏(45歳)が7日、都内最大級クラブ「銀座CLUB DIANA(クラブ・ディアナ)」で、ライブ&公開記者会見を開催。トクマ氏の歌や主張に、メディアや一般参加者計120人が立ち上がってエールを送る大盛況となった。

ライブに先立ち、トクマ氏は、東京都庁で都知事選(11月29日告示、12月16日投開票)への出馬を表明。

クラブ・ディアナでは、冒頭、尖閣諸島・魚釣島に上陸した際のドキュメント映像が流れ、一緒に尖閣へ向かった園田ヒデト氏が「多くの人に、命をかけたトクマの行動、歌、言葉を、本当の自由をつかむきっかけにしてほしい」と話し、「尖閣上陸ロッカー、トクマ!」と紹介した。

スポットライトを浴びながら登場したトクマ氏は、「尖閣諸島・魚釣島から帰ってきたトクマです。次は、都庁に“上陸"したい。(尖閣上陸で)一度死んだと思ってます。これからは日本のために、まず東京のために命を捧げたい」と話した。

ギターをかき鳴らしながら、立て続けに持ち歌の「Watch Over Me ~光は不滅」「I LOVE ZIPANG ~自分の国は自分で守る。」を歌い、歌の合間に自らの主張を披露。

「尖閣に行って分かった。僕たちの最大の敵は『妄想』や『恐怖心』だってこと」「南京大虐殺も従軍慰安婦もでっち上げ。(中国や韓国の)ゆすりみたいなことは許せません」「日本はアジアの国を植民地支配から解放した。そのことをなぜ教科書に載せないんですか?」「東京を変えます。だから、僕は出馬します」

その後も、大川隆法・幸福実現党名誉総裁から贈られた歌詞に、トクマ氏が曲をつけた「ENDLESS LOVE FOR TOKYO(東京、わが愛)」や「LOVE TRAIN」などを歌い、終盤はスーツを脱ぎ捨て、尖閣上陸の際に慰霊碑を掃除したホウキを高く掲げ、「新しい時代を引き寄せるぞ!」「それぞれの“魚釣島"に上陸するぞ!」「みんな余力なんか残すなよ!」と呼びかけた。集まった観客は総立ちとなって、手拍子や指笛を鳴らしながら、都知事選への出馬を表明したトクマ氏にエールを送った。

後半に行われた会見で、トクマ氏は「国防や教育、暮らしなど東京から日本を変えたい。まだ陽は上ります。東京から上らせましょう」と語り、都知事選の勝算について聞かれると、「勝算は分かりません。ただやるのみです。明日から毎日街宣をやります。あとはボク次第です。本気です。がんばります。ただそれだけです」と決意をにじませた。

■都庁での会見でトクマ氏「自分の国は自分で守る!」

11月7日、都庁での記者会見の模様。

ライブ&公開記者会見に先立って行われた、東京都庁での記者会見――。

冒頭、幸福実現党政調会長の黒川白雲氏が、トクマ氏擁立の経緯を次のように語った。

「反日デモが続く9月18日、尖閣諸島の国有化後、初めて魚釣島に上陸した日本人がトクマ氏だった。彼はその行動によって、尖閣が日本の領土であることを主張した。石原氏は尖閣への上陸を政府に阻止されたが、その思いを継いだのがトクマ氏。東京から日本再興を成し遂げるのに、最高の候補者だと考えている」

トクマ氏は、尖閣諸島への上陸について「自分の国は自分で守るという意思を、日本国民にも伝えたかった」として、持論を熱く語った。「憲法9条は改正すべきです。今まで日本が守られてきたのは、憲法9条のおかげではなく、バックにアメリカがついていたからです。そのアメリカも、今、自分の国のことで精一杯になっている。日本人も、自分の国を自分たちで守らないといけない」

トクマ氏は東京生まれ東京育ち、青山学院大経済学部卒業後、トヨタ自動車に入社し半年で退社、作詞作曲活動を始めた。今年10月26日、幸福実現党青年局長に就任した。

トクマ氏の公約では、東京都に寄せられた約15億円の尖閣諸島寄付金を有効活用し、尖閣諸島の久場島を東京都で購入し、魚釣島に施設を建造すること、そして都知事として正式に尖閣上陸を果たすことを計画している。

さらに、中国や北朝鮮などが東京を核攻撃してくる可能性を考慮し、首都にパトリオットミサイルを配備するほか、核シェルターを兼ねた地下空間の開発を推進。災害対策も進めることで、「安全都市TOKYO」を実現したいとしている。

トクマ氏が強く主張するのが、「自虐史観」の払拭だ。日本人が「国を守る」意識を持てない大きな原因として、「自虐史観」に基づく教育を挙げている。都立高校の教科書から自虐史観に基づく記述を徹底排除し、正しい歴史観に基づく教科書を採用する考えを示した。

都市計画にも意欲を見せ、東京をさらに経済発展させるため、大規模な都市開発を進めるとしている。「規制を緩和し、スカイツリーくらいの高さの超高層ビルを建ててもいいようにする。都庁のようなビルの中で、スーツ姿で農業や漁業ができるような、新しいビジネスを進められたらいい」

羽田空港の再拡張や滑走路延伸を進め、羽田空港を24時間国際空港として世界のハブ空港にするという構想も掲げている。

他にも、経済効果3兆円の「2020年東京オリンピック」の誘致を行うこと、「新銀行東京」を政策金融機関と位置づけ、1兆円の通貨発行権を与え、中小企業に積極的に資金供給を行うことなど、今までの都政にない斬新な政策を提案している。

「新しいビジネスも進めて、東京『一番』を目指していきたい。日本人が自分自身を愛せるような土壌をつくりたい。僕が今回出馬する理由は、それを実現させたいからです」と、トクマ氏は会見を締めくくった。

東京都知事選は、現在、スマイル党総裁のマック赤坂氏(64歳)が出馬を表明している他、猪瀬直樹・東京都副知事(65歳)や東国原英夫・前宮崎県知事(55歳)、松沢成文・前神奈川県知事(54歳)の出馬が取り沙汰されている。

尖閣上陸を果たしたロッカー、トクマ氏が、次に目指すは「都庁上陸」だ。持ち前の行動力と明るさで、東京に新風を吹き込んでほしい。

【関連記事】

尖閣に上陸した大和魂ロッカー・トクマ 特設ページ

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5084

2012年11月2日付本欄 尖閣に上陸したミュージシャン・トクマが日本と東京の未来を語る

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5091

【関連サイト】

トクマ公式サイト

http://tokma.jp/