「資源がたくさんありますので、アラスカから獲っていきます」「やっぱりカナダを獲らなきゃいけないね」

大川隆法・幸福の科学グループ創始者兼総裁が18日に行った公開霊言で、習近平・次期中国国家主席の守護霊は、驚くべき世界征服の野望を語った。実際に、アフリカや中南米への積極的な投資を行ってきた中国は、すでに北米の資源に触手を伸ばしており、カナダとの関係強化を進めている。

8月には、中国船が初めて、北極海からヨーロッパに抜ける航路を航行した。また中国は、北極海に面した国々で構成する北極評議会(Arctic Council)への、常任オブザーバーとしての参加資格を申請しており、来年から議長国となるカナダにロビー活動中だ。

近年は北極で氷の溶けるペースが速くなっており、今夏はグリーンランドの氷の97%が溶解した。それによって、北極海を抜ける夏季航路が開かれ、アジアとヨーロッパ間の海運が便利になる可能性があるほか、北極海に眠る石油などの資源採掘に注目が集まっている。

増大する人口と経済開発を賄うために世界中から資源を集める中国も、この資源を狙う。だが、北極周辺に領土を持たない中国は国連海洋条約によって、資源を直接採掘することはできない。そのため、周辺の国々に投資することによって利益を得ようとしており、カナダでは中国企業が現地の石油会社2社を買収した。

中国はカナダとの関係で、北米本土の資源も得ようとしている。カナダはアメリカとの共同開発で、パイプラインをメキシコ湾まで通す計画を進めていた。しかし、環境破壊を憂慮し、再生可能エネルギーにこだわるオバマ米大統領がこの計画を却下。代わりに中国国営資本が参入し、パイプラインをカナダ西海岸まで通し、アジアへ輸出する計画へと切り替わってしまった。

中国はアフリカや中南米への投資を通じて資源を獲得し、経済的な結びつきをテコに現地国を事実上の属国へと変えていきつつある。北米や北極での中国の積極的な資源外交は、北米を制覇しようという計画の嚆矢なのかもしれない。

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