オスプレイ配備をめぐるマスコミ報道は「反対」一色だが、那覇市で4日、オスプレイの配備に賛成の声を上げる「8.4国防の危機! 尖閣・沖縄を守ろう! 県民集会&デモ」が行われ、約500人(主催者発表)が参加した。東シナ海や南シナ海に進出している中国を牽制するためにも、沖縄へのオスプレイ配備が必要であることを訴えた。

「中国の侵略から尖閣・沖縄を守ろう! 実行委員会」(徳留博臣代表)が主催した集会は、那覇市中心部の沖縄県庁前広場で開かれ、登壇した協賛団体の代表者が次々にマイクを握った。

「沖縄の自由と繁栄を守る女性の会」の下地玲子代表は、「今回の集会やデモを通じて、沖縄県民の方々にオスプレイ配備の重要性を訴え、県民世論を変えていきたい!」と訴えた。また、幸福実現党の立木秀学党首は「沖縄・尖閣は、中国の侵略の脅威が迫り、日本で最も危険な地域。オスプレイの重大事故の起こる確率は海兵隊の航空機の平均よりも低く、これを欠陥機と決めつけてアメリカに無理難題を吹っかけるのはおかしい」と語った。

集会後、デモ行進を行った参加者は「中国は沖縄を狙っています!」「オスプレイは防衛のために必要です!」などとシュプレヒコールを上げながら、県庁前から国際通り、新都心公園までのルートを練り歩いた。

参加した50代のパートの女性は、「沿道から好意的に手を振り返してくれる方、チラシを受け取って下さる方が予想以上に多かった」。50代の主婦は「マスコミは『オスプレイ反対』が、沖縄県民の総意であるかのように報じているが、そうではないことを実感した」と感想を述べた。

この日、沖縄には台風11号が接近していたが、集会は晴天に恵まれ、開始直前には日輪が現れた。参加者たちは「オスプレイ配備賛成に、天が味方した!」と口々に話した。

これに対し、翌5日に宜野湾公園で開催が予定されていた、5万人規模の「オスプレイ配備に反対する沖縄県民大会」(実行委員会・県議会、労働組合など)は、台風接近の影響により3日時点で延期が決まっていた。4日付沖縄タイムス電子版によれば、同公園の予約は当面埋まっており、延期後の日程や場所は決まっていないという。

今年6月には、台風4号が日本に上陸したが、そのおかげで尖閣諸島を目指していた800隻の中国の抗議船が出港を取り止めた経緯がある。

今回のオスプレイ問題をめぐっても、「賛成」は晴天で、「反対」は台風。これは単なる自然現象ではなく、「神風」であり、「天意」と捉えるべきではないか。(晴)

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2012年6月20日付本欄 まさに神風 台風4号が中国漁船800隻の尖閣抗議を阻止?

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2012年8月号記事 石垣島・沖縄本島ルポ 沖縄が招く日本の危機

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=4479