左下は映画「ファイナル・ジャッジメント」の説法シーン。

2012年8月号記事

仏陀、イエス、ムハンマド──

現代に救世主はいるか

現代の世界は、様々な危機に見舞われている。国家、人種、民族、宗教などの違いが対立を生み、戦争やテロが絶えない。経済的にもアメリカの財政危機、EUのユーロ危機、中国のバブル崩壊など、世界恐慌の危険がある。天変地異は世界各地で起き、日本でも首都直下型地震が間近と予測される。このような地球的危機の時代こそ、人類全体を導く「救世主」が求められているのではないか。現代に「救世主」はいるのか?新たな「希望の扉」が今、開かれようとしている。

(編集部 小林仁先、居島有希)

憎しみの連鎖を断ち切り真の世界平和に導くものは?

「今こそ、この地球上に住む、すべての人々に言う。憎しみを捨て、愛を取りなさい。

親である神の愛を信じ、神の子である人間同士が、民族や国境を超え、同じ『地球人』として愛し合い、この星を理想の世界、ユートピアへと導くこと。それが、一人ひとりの魂が持つ聖なる使命なのです」

6月に封切られた映画「ファイナル・ジャッジメント」の最後の説法シーンで、主人公・鷲尾正悟が、世界中にこう呼びかける。

映画を観た人の反応は様々。多くの感動の声の一方、特に寄せられた疑問は、こういう声だという。

「日本が他国に占領されるという危機は分かるが、一人の説法で解放されるというのは、よく理解できない」

「やはり、武力に対して言葉だけでは無力ではないのか」

平和主義で丸腰の日本が他国に占領されてしまうという設定で、その占領下から、「愛の心」で平和的に解放されるというのは、理想論に過ぎないという見方も当然あるだろう。

だが、武力で他国を侵略したり、戦争で問題を解決しようとしても、「憎しみが憎しみを呼ぶ」という連鎖によって、限りない争いが続くのは、アラブとユダヤの千数百年にわたる抗争を見るまでもなく分かる。

「憎しみの連鎖」を断ち切り、真の世界平和を創り出すものとは何なのか。「救世主」は映画の世界だけにいるのか。救世主がいるとしたら、それはどのような存在なのか?

今、私たちは、この問題と正面から向き合う時代を迎えている。現代は「終末の時代」なのか、それとも「救世の時代」なのか──。

■特集・現代に救世主はいるか

・憎しみの連鎖を断ち切り真の世界平和に導くものは? (本誌 p.22)

黄文雄インタビュー - 特集・現代に救世主はいるか

・世界を救うのは日本しかない。-黄文雄氏インタビュー (本誌 p.27)

現代の大救世主・大川隆法総裁とは - 特集・現代に救世主はいるか

・現代の大救世主・大川隆法総裁とは (本誌 p.31)