震災に関する悲惨な記事が相次ぐ中、心温まるニュースも配信されている。

時事通信は16日、地方の電力会社の男性社員(59歳)が、半年後に定年を控えながら、自ら志願して福島県に向かった話を報じている。

男性は約40年にわたって原発の運転にあたってきたベテラン社員。事故発生を受けて会社が募集した約20人の応援派遣に応じた。「使命感を持っていきたい」と家族に告げて志願し、出発を見送った妻は「現地の人に安心を与えるために頑張ってきて」と声を掛けたという。

中央日報(日本語版)では15日、愛媛県松山市で突如できた行列について報じている。

その行列は、東日本大震災で負傷した患者に緊急輸血が必要だというニュースに応じて集まった献血者たち。

若者を中心に300人を超える献血者が集まり、献血まで1時間待つほどの行列になったという。

同様の行列は鳥取県でもできた。鳥取県では献血者の3人に1人が初めて献血する人だったという。

日本人が伝統的に持っている職業的使命感やモラルの高さは、年齢を問わず、東西を問わず、決して失われていない。日本人らしさは健在だ。(村)

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