京王電鉄(東京都多摩市)は16日、痴漢や車両へのいたずらなどを防ぐため、今月末から車両の一部に防犯カメラを導入することを明らかにした。JR以外の大手私鉄では初めてだという。17日付け読売新聞が伝えている。

設置される車両にはステッカーをつけて乗客に知らせ、撮影した画像は、警察などの公的機関から依頼があった場合に提供するという。

本誌は2000年12月号以来6回にわたり、痴漢および痴漢冤罪事件を防ぐため、電車の車両にカメラを設置することを提言してきた。10年以上たってようやく、大手私鉄がそれに答え始めたことになる。

電車内で痴漢や痴漢冤罪事件が発生するのは、通勤地獄といわれる満員電車のためだ。根本解決には交通機関のイノベーションや、都市の中心部に安価な住宅を供給するなどの都市計画が必要だが、すぐできることとしてはカメラの設置が有効だろう。痴漢被害で心に傷を負う人や、痴漢冤罪で人生を台無しにされる人が出ることを思えば、その費用は安いものである。(司)

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