16日付日経新聞によると、東京穀物商品取引所が3月にもコメ先物の上場を申請する考えを示唆したという。

東穀取は2005年にも申請したが、当時、農水省は認可しなかった。コメが取引所に上場されれば、市場原理によって価格調整がなされるため、農水省主導の価格調整の必要性が薄れるからだ。

しかし、時代の流れとしては、生産と価格を統制的にコントロールするよりは、マーケットで価格が調整される方向に向かわざるをえないだろう。

現在、日本を代表する商品取引所である東京工業品取引所は売買高で世界11位に過ぎない。しかし、元々日本は、大阪の堂島で世界で初めて先物市場を設立している、“先物先進国”であり、戦前もコメは先物市場で取引されていた。70年ぶりのコメ先物の復活を果たしたいところだ。(村)

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