アメリカのシンクタンク、ハドソン研究所の日高義樹氏が再三、「アメリカが日本の核武装を容認している」という問題提起をしており、アメリカの根本的な対日政策の変化ではないかと注目されている。

月刊誌Voice3月号でもその趣旨のレポートを書き、以下の点を指摘した。

・ シュレジンジャー元国防長官は「核兵器を持つかどうかは日本が決めればよいことだ」と語っている。日本の核兵器保有について、アメリカの政策が地殻変動的に変化したことを示している。

・ 08年からアメリカの議会・国防総省・ホワイトハウスが合同して核戦略整理・縮小についての報告書を作成。シュレジンジャー氏はその最高責任者。

・ 日本の民主党政権は日本への核持ち込みに関する秘密協定を暴露。アメリカの国防関係者は日本を突き放し、日本に対するスタンスが変わった。

オバマ政権は昨年4月に核戦略の見直しを発表。今後、新たな核兵器の開発や核実験は行わないとの方針を示した。日高氏はその一環として、日本に対する核戦略も変化したと指摘しているわけだが、まだ両国政府関係者から、そうした発言は出ていない。ただ、本当に水面下で「地殻変動」が起きているのかもしれない。(織)

★デイリーニュースクリップは、新聞、雑誌、ニュースサイトなどの中から「これだけ知っていれば、基本的で重要な事柄の理解は十分」と思われる情報をリバティ編集部が選び出して要約紹介し、独自の見解を加えたものをお読みいただけます。忙しい毎日の情報選択 の「時間短縮」と「正しさのモノサシ」としてご活用ください。

【2月14日分ニュースクリップ一覧】

民主化したエジプトは「イスラエルを怒らせ、緊張を高める」
2010年GDPプラスに転換
今度は、改修中の中国空母の映像
中国ステルス機に備え、新型レーダー開発へ
クリントン国務長官は米国外交をどう刷新したいのか
鳩山前首相「方便」発言がまた波紋
発想の転換? スキーができる未来型ゴミ処理場
腰痛の8割の原因は霊的なものか。

現在、デイリーニュースクリップは無料でお読み頂けます。ザ・リバティwebの購読者にはニュースクリップをメールでも配信しております。