一国「脱原発」主義に決別を 未だに続く「原発恐怖症」

2012.03.12

東日本大震災、そして福島第一原発事故から11日で1年が経った。

1年経っても「原発恐怖症」が続いている。これは、長崎・広島の原爆投下から長くひきずっている原子力に対する恐怖心が底流にある。

しかし私たち日本人は、この恐怖症を克服すべき時期に来ている。福島第一原発事故以降のこの1年、世界はむしろ原発建設を加速している。国際原子力機関(IAEA)によれば、現在約30カ国・地域で436基(定期検査中を含む)が稼働、2030年には528基になると予測している。

韓国では、日本海に面する地域に最大8基の原発を新たに建設する計画を、韓国国営電力公社子会社「韓国水力原子力」が進めている。韓国の原発技術が、日本の技術より上ということはないだろう。

日本はすでに近隣諸国の核兵器と原発に囲まれており、逃げ場などどこにもない。原子力恐怖症から抜け出すには、世界がほしがるような安全かつ超高効率の原発を手にするしかない。

中東情勢も目まぐるしく動いている。万一、イランがホルムズ海峡を封鎖し、中東からの原油の輸入が途絶える可能性はゼロではないことを考えれば、原発を止め続けることがいかに現実を無視したものであるかが分かる。

震災1年の教訓としては、日本の「一国『脱原発』『反核兵器』主義」に決別しなければならないということだ。(憲)

【関連記事】

2011年12月24日本欄 アメリカが東芝グループの原発を採用 中国での導入も有力

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=3576


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