新年、あけましておめでとうございます。

2013年はどういう年になるでしょうか。

昨年末は、人類が12月21日に滅亡すると言われた「マヤの予言」がありました。これは世界の動きを客観的に見れば、アメリカの財政危機やEUの通貨危機などによって「白人文明、白人支配が終わる」という警告だったかもしれません。その意味では、2013年も欧米にとっては受難の1年になりそうです。

日本はどうでしょうか。2013年は20年に一度の伊勢神宮の式年遷宮の年です。神宮の社殿などを造り替えて、東西に隣接する敷地に神座を遷すわけですが、今回は西側(金座・かねざ)に遷されるそうです(現在の東側は米座・こめざ)。実は、この金座の20年は激動の時代だと言われてきました。

  • ペリー来航から大政奉還まで
  • 日清・日露戦争、日韓併合
  • 世界恐慌、満州事変、第二次大戦
  • 石油ショック、ベルリンの壁崩壊、バブル崩壊

金座の間に挟まる米座の各20年は、明治の文明開化期、大正デモクラシー、戦後の高度成長で比較的安定した時代でした。直近の米座の1993年から2012年も「失われた20年」と言われ、大変だった印象がありますが、停滞が続いたという意味では安定した時代だったのかもしれません。

結局、伊勢神宮の言い伝えによれば、昨年までは平穏な時代で、2013年から本格的な激動の時代が始まるということです。

これに基づけば、戦争の危険が高まっているということでもあります。

習近平・中国共産党総書記が12月に広州軍区を視察し「一戦を交え、勝ち戦を交えることが強軍の要」と演説した2日後、尖閣諸島への領空侵犯事件が起きました。習近平氏としては、日本と既に「交戦」しているつもりなのかもしれません。

2011年には、日本の国会のほか三菱重工、川崎重工など防衛産業への大規模なサイバー攻撃が中国からもありました。宣戦布告はないものの、国の中枢や領土が次々と浸食されているという点では、戦争がすでに起こっていて、日本の側だけがぼけっとしているのかもしれません。

金座の期間に、世界恐慌や日本のバブル崩壊が起きていることからすれば、大きな経済危機も予想されます。

アメリカやEUは財政危機のために増税や緊縮財政を進めています。07年のサブプライムローン危機以前は、アメリカが世界中からものを買って、日本や中国など各国が稼いでいましたが、今は「買い手」がなくなった状態です。そこで各国政府がお金を使わず、増税を進めるとなると、ますます経済が縮小してしまいます。日本もそこに“参戦"しようとしており、このままでは世界恐慌へまっしぐらです。

激動の時代は、天変地異の時代であります。幕末の金座の20年には、安政の大地震が起こり、江戸幕府の屋台骨を揺るがす事態に発展しました。

「大地震は必ず地震学者が予想しない場所で起こる」と言われています。それは、天変地異は人間心で推し測ることができない「神意」の表れだからでしょう。「天変地異は天罰である」という天譴論を信じられなくなった人間の傲慢さに対する揺さぶりです。

ある地震学者がこう言っていました。「この日本列島は2千万年ほど前にいきなり浮上して止まった後は、その形を保っている。こんな不思議なことはない」。日本は何かしらの「神意」が働いている国としか考えられないと言っているのです。

2013年は激動の時代の始まりであり、それは同時に新しい秩序が創り出されるチャンスの時代でもあります。

神仏は、戦争も世界恐慌も天変地異も望んではいませんが、日本人や人類が神仏の下での繁栄を選ばないならば、そうした危機を経験せざるを得ないのかもしれません。ザ・リバティは2013年もまた、神仏の願うところを様々な形で伝えることができればと考えています。

綾織次郎