ノストラダムスの予言に続き、「2012年12月21日」でマヤ暦が終わることから、「この日が人類の終末だ」という説があることは、よく知られている。もうすぐ結論が出るため、この予言を気にしている人は、意外に多いようだ。

ところで、国民的人気漫画『ドラえもん』によると、ドラえもんは2112年9月3日に誕生したことになっている。すなわち2012年は、「ドラえもん生誕マイナス100年」であり、今年は各地でイベントが開催された。

架空の物語ではあるが、未来社会について考える上で『ドラえもん』は興味深い。コミックス第1巻(1974年)では、床を動き回る円型のロボット掃除機が登場する。黒電話の時代に「糸なし糸でんわ」という名で、携帯電話を描いてもいる。

『のび太と雲の王国』(1994年)では、近未来を訪れたのび太が天変地異による世界の終末を目撃する。文明社会があっけなく滅びる光景にショックを受けるのび太だが、同時に、あることに気づく。それは「ドラえもんは22世紀から来た」という事実だ。世界が滅びるなら、ドラえもんも存在しないはず。のび太がそのことを指摘すると、ドラえもんは、「つまり未来は変えられるってことだよ」、滅亡の未来もぼくのいる未来も、同じ可能性がある。どちらが実現するかは、ぼくらの行動にかかっているんだ、と叫ぶのだ。

もしかしたら、未来社会には「幾つかのシナリオ」が存在するのかもしれない。大川隆法・幸福の科学総裁は2011年5月22日の香港での英語による質疑応答で、こう述べている。「(2012年終末説について)私はあえて言います。何事も起こりはしません。なぜなら、幸福の科学があるからです。私が地上に降りたのは、世界の不安を終わらせるためです」と。

終末予言を恐れすぎることなく、新しい未来に向けて布石を打ちきたいものである。(賀)

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2012年10月16日記事 大川隆法総裁 質疑応答レポート アメリカの揺らぎは白人文明衰退の表れ

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5013