先月18日に沖縄・尖閣の魚釣島に上陸して慰霊碑を清掃したミュージシャンのトクマ(TOKMA)氏は7日、ユニクロ銀座店を訪れて「尖閣諸島は日本の領土」というメッセージのデザインTシャツを提案した。8日付東京スポーツ(大阪以西版)などが伝えた。

デザインは、メッセージと尖閣諸島の地図を載せたものなど5種で、中国語版もある。トクマ氏は買い物客に混ざって入店し、Tシャツを一枚購入して会計で店長を呼び、図案を手渡した。

店を出てのインタビューでメディアに答えたところによると、あえてユニクロに提案した理由は、先月の中国における反日デモの最中、ユニクロ上海店がショーウインドーに「尖閣諸島は中国の領土」というメッセージを掲示したからだという。トクマ氏はその行動を、デモが暴徒化して店に危険が及ぶのを避けるためだったろうとし、「そのイメージを払拭するための提案をしました。ユニクロの社長の本心は違うと思うんです。それをアピールするきっかけを作ろうと思って」「何もしなければ、何も始まんないですから」と語った。

また、東京スポーツによればトクマ氏は、尖閣上陸の件で先月28日に自らが書類送検されたことについて、「ちょっと上陸して国のために掃除したら法律に問われる」と皮肉り、一方で「来年にでも2万隻ぐらいで行ってみんなでバーベキューやろうよ。俺は尖閣でメッセージソングは歌ったけど、まだ君が代は歌えなかった。早く歌える日が来てほしい」と呼びかけたという。

中国は声高に尖閣の領有権を主張し、反日デモでは日本系の企業や店舗を破壊・略奪しておきながら、国連の場では逆に日本を「盗っ人」呼ばわりした。それに比べればユニクロにTシャツを提案するのは何とも平和で紳士的なやり方だが、日本政府は今後もしっかり尖閣の領有権を主張し、近い将来、それこそ国民が自由に上陸してバーベキューなり何なりを楽しめる、当たり前の国土にしてもらいたい。(居)

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