このほど「ニコニコ動画」の生放送で自民党議員らが、アニメ「機動戦士ガンダム」に出てくる巨大ロボット「モビルスーツ」の開発について議論し、話題になっている。SFが現実になった例は多い。ガンダムをヒントに日本のロボット開発の未来を本気で論じるのは、無意味なことではあるまい。

だが、今の日本に本当に必要なのは「宇宙戦艦ヤマト」ではないだろうか。中国は今、異常なほど宇宙開発に力を入れている。先日、有人宇宙船「神舟9号」の軌道投入に成功したばかりだが、中国は2020年をめどに宇宙飛行士が長期滞在できる有人宇宙ステーションの建造をも計画している。

ただ、これは平和目的ではない。すでに本誌2009年12月号で中国軍事専門家の平松茂雄氏が指摘しているように、中国は宇宙基地に軍人を送り込み「軍事基地にする」と言っているからだ。宇宙からレーザー攻撃ができるようになれば、日本は深刻な脅威にさらされることになる。

その意味で、日本としても本気で有人宇宙船の建造にかかるべきときが来ている。軍事目的の宇宙開発は「中国を刺激する」という声が聞こえてきそうだが、「宇宙戦艦ヤマト」のテレビムック本(1977年・秋田書店)は、宇宙戦艦ヤマトの「波動砲」について、「これらの武器は決して攻撃用としてではなく、あくまでも『平和を乱す者への勇気ある説得』を目的とした防御兵器だ」と解説している。大陸を一撃で消滅させる究極の兵器「波動砲」を防御用だと言い切っていて、ものは言いようだ。

日本も中国に対抗して「波動砲」ならぬ「レーザー砲」を搭載した「宇宙戦艦ヤマト」のようなものを建造し、「これは侵略目的の兵器ではありません。帝国主義的な野心を持つ大国の暴力から世界の人々を守るための説得用の防御兵器なのです」と言えばよいだろう。(賀)

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2008年6月号記事 新・中華帝国は海と宇宙とネットを支配する─中国が向かう3つのシナリオ

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=532