日銀が、ついに1%の物価の目標を掲げた。

14日の金融政策決定会合で、デフレ対策のために、「中長期的な物価安定の目途」として、消費者物価の上昇率について1%を目指すことを決めた。

併せて、資金の供給枠も追加で10兆円を増やし、ゼロ金利も維持する方針を示した。

日銀はこれまで物価の安定目標として、「2%以下のプラスの領域にあり、中心は1%」と表現していたが、明確に2%の目標を打ち出している米連邦準備理事会(FRB)と比べて、分かりにくいという批判が出ていた。

今回の日銀の決定について、朝日新聞は「事実上の『インフレ目標』を日銀として初めて導入した」と表現しているが、他紙は「インフレ目標」という表現は使っていない。

通常、インフレ目標は、達成時期を明確にし、達成できなかった場合の措置も定める。その意味では、厳密に言って、今回の日銀の決定は、インフレ目標を導入したとは言い切れない。

それでも、今回の決定は、それなりに市場にインパクトを与えたようで、14日の為替市場では、円が対ドルで急落し、1ドル77円96銭と約3週間ぶりの安値をつけた。

これまでの日銀の頑なな姿勢からすれば、想定外の金融緩和だったと言える。不十分な部分も残るとは言え、今回の決定はある意味で画期的な方針変更だ。

その背景の一つには、1月27日に発売された『日銀総裁とのスピリチュアル対話』(大川隆法著、幸福の科学出版刊)の影響も大きかっただろう。同書は、白川方明・日銀総裁の守護霊が、本心ではデフレを望んでいることをスクープ的に報じていた。

その直後に、アメリカでインフレ目標を導入したことから、追加の金融緩和に動かない日銀の無策ぶりに批判が集まっていた。

14日は、バレンタインデーということもあって、今回の日銀の決定が本気でデフレの克服に向けた「本命チョコ」なのか、政治の圧力に対するポーズとしての「義理チョコ」なのか、という議論も出ている。

願わくば、本心からの政策変更として、大胆な金融緩和に向かうことを期待したい。(村)

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2012年2月10日付本欄 行動する米FRBと、何もしない日銀・白川総裁

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=3806

【関連書籍】

幸福の科学出版ホームページ 大川隆法著『日銀総裁とのスピリチュアル対話 「通貨の番人」の正体』

http://www.irhpress.co.jp/detail/html/H7016.html