14日付の日経新聞が全地球測位システム(GPS)を使って種まきを自動化する無人トラクターを紹介している。日立ソリューションズ(東京・品川)と北海道大学が共同開発したもので、製品化が間近だという。

農作業を自動化する「ロボット農場」の研究は国内外で相当進んでいる。

  • クボタによる芝刈りロボット、ミカン収穫ロボット。
  • 井関農機によるキュウリ収穫ロボット。
  • 三菱農機などによる水田管理ロボット。
  • 米カリフォルニア州立大による、果樹の熟度を測定するシステム。
  • 米カーネギーメロン大学が種まき、収穫、草刈り、農薬散布、燃料補給、農場監視などの機能を持つ自動化農場を研究。
  • オランダの機械メーカーであるレリー社は、畜舎掃除ロボットなどを販売。

本誌では、農業の生産性を上げるために工業化した「野菜工場」「穀物工場」を推進すべきだと提言しているが、その前の段階として、今の農地を大規模化したうえで作業を機械化するだけでも、工業化は可能だ。

「ロボット農場」もまた、政府として集中投資すべき分野だ。(織)