朝日新聞が露骨な菅政権の擁護をしていることについて、週刊ポストが厳しい批判を展開している。

8月1日発売の週刊ポストでは、「菅直人と朝日新聞の薄気味悪い『交響曲(シンフォニー)』」と題した特集記事を組み、両者の怪しい関係についてレポート。その概要は以下の通りだ。

  • 7月25日に朝日新聞の主筆・若宮啓文氏が、辞任表明後も首相に居座る菅氏を「いざ辞任となれば、党代表戦で小沢一郎氏が影響力をもち、復権を許すことにならないか。誰が首相になっても『脱原発』を逆回転させはしないか」と、かばっているのは、薄気味悪い。
  • 7月14日には論説委員の松下秀男氏が「『菅降ろし』の過熱ぶりに、私は強い違和感を覚える。(中略)溺れる犬をたたくようにみえて気にくわない」と露骨な政権擁護を書き飛ばしている。
  • 同紙幹部はたびたび菅首相と会っているが、それは取材ではない。会合の中身は一切報じられないからである。
  • 菅政権の増税路線、対米姿勢について、朝日は同調している。
  • 菅氏の脱原発宣言にも、朝日は歩調を合わせている。
  • 現実を無視した「脱原発」キャンペーンが、実はアングラ左翼運動を糾合する「暗号」であるなら看過できない。
  • 学生時代に興じた「革命ごっこ」から抜け出せない政治家と大メディア(朝日)の奏でる交響曲の見事な調和は、まるで北朝鮮のマスゲームのようで不気味だ。

要するに、時代遅れの左翼同士が結託して、とっくの昔に国民の支持を失った菅政権の延命を図っているのはケシカランという内容だ。まったくその通りであり、鋭い指摘だと言える。

安倍政権や麻生政権の末期の政権叩きの“狂乱ぶり”からすれば、昨今の菅政権への批判は、朝日に限らず、各メディアとも不思議なほど大人しいことに違和感を覚える読者も多いだろう。

メディアの幹部には安保世代が多く、左翼にシンパシーを感じる者が多いことが原因であろうが、日頃の「不偏不党」「公平中立」の看板が泣く。左翼メディアのさりげない「情報統制」に気をつける必要がある。(村)

※なお、朝日新聞がなぜ菅政権を擁護するかについては、幸福の科学で独自の調査を行った。明日2日、このザ・リバティwebでも公開する予定なので、乞うご期待。