人の行く裏に道あり花の山。

相場の世界では有名な格言で、花見では多くの人が行くところよりも、裏道に入っていくと花がよく咲いている、という意味だが、転じて「みんなが買う時は売り、みんなが売る時は買うとよい」といった意味で使われる。この格言にあるように、11日の震災以降の株安局面で、海外投資家が日本株を積極的に買い進めている。

1万500円前後で推移していた日経平均株価は、震災後に急落、24日段階で9500円前後となっている。24日付日本経済新聞によると、金融庁には震災以降、欧米の運用会社などによる株式の大量保有報告書の提出が相次いでいるという。

ブルームバーグ(WEB版)でも、日本株に投資する上場投資信託(ETF)への資金流入が過去最高を記録したと報じており、日本株がちょっとした人気になっている。

24日付サンケイビジネスアイでは、米ファンドのカンバーランド・アドバイザーズのデービッド・コトック最高投資責任者の「(日本の)国民は回復力に富んでいる。その点で歴史はわれわれの味方だ。日本は非常に裕福な国であり、極めて優れた技術を持つ」とのコメントを紹介。世界銀行のチーフエコノミスト・林毅夫氏も「復興作業が始まるに伴い、ごく近いうちに正常に戻る」との見通しを伝えている。

日本株全体の売買の約6割は海外投資家が占めると言われており、海外勢の日本買いが現在の株価の底値を支えている。国内メディアは悲観的な報道が目立つが、案外、海外の方が日本経済の実力を冷静に見ているのかもしれない。(村)

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