国際宇宙ステーションに物資を届ける宇宙輸送機を載せた国産ロケットの打ち上げが22日成功した。宇宙ステーションへの輸送はこれまでアメリカのスペースシャトルが担ってきたが、今年6月の退役が決まっており、その後は日本の技術が代わりに輸送を担当することになる。

日本の宇宙開発は、小惑星「イトカワ」から微粒子を採取して帰還した探査機「はやぶさ」など世界的な注目を集めている。しかし、民主党政権の「事業仕分け」では、来年度の宇宙開発予算は100億円の縮減となった。その中で仕分け人だった枝野幸男官房長官は、「宇宙開発はちゃんとやっていただきたいが、間接費のところは徹底的に縮減してもらいたい」「独立行政法人はすべて3%ずつ(縮減で)やってもらっています」と予算カットを主導した。

アメリカの航空宇宙局(NASA)の予算は約1兆8000億円。日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の予算はちょうど10分の1の約1800億円。日米のGDP比から考えると、少なくとも6000億円程度の宇宙開発予算が必要だ。しかも、アメリカは有人月探査計画の中止など宇宙開発が徐々に退き始めている。ならば、将来的に数兆円単位に増やしていけば、宇宙開発で世界のトップに立つことができる。(織)

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