今年の米アカデミー賞授賞式も民主党集会のような様相に ─ 映画芸能分野でも価値観の戦いが起きている

2026.03.18

画像:yalcinsonat - stock.adobe.com

《ニュース》

米ロサンゼルスで15日(日本時間16日)に行われた第98回米アカデミー賞授賞式は、例年よりも政治的色彩を帯び、民主党集会のような様相を呈していました。

《詳細》

アカデミー賞授賞式で最優秀国際長編映画賞のプレゼンターを務めたスペイン人アカデミー賞俳優のハビエル・バルデム氏は、受賞者の発表前に「戦争反対。パレスチナを解放せよ」と発言。会場から大きな拍手が上がりました。

バルデム氏は、2003年にイラク戦争に反対するためにスペイン版アカデミー賞・ゴヤ賞の授賞式で着用した「No a la Guerra(スペイン語で戦争反対)」と書かれたピンバッジと、パレスチナの抵抗のシンボル「ハンダラ」(パレスチナ人漫画家が生み出したキャラクター)のピンバッジを胸に着けていました。同氏はレッドカーペットでも、「トランプとネタニヤフが主導する別の戦争が多大な被害をもたらし、罪のない人々が殺され、爆撃されている」と述べています。

また、ドキュメンタリー長編賞と短編賞のプレゼンターとして登壇した米国人タレントのジミー・キンメル氏は、トランプ米大統領の妻メラニア氏のドキュメンタリー映画『メラニア』を「ホワイトハウスを歩き回りながら靴を試着するようなドキュメンタリー」と皮肉り、「(トランプ氏は)自分の妻が(アカデミー賞の)候補に選ばれなかったと腹を立てているかもしれない」と冗談を述べました。

さらに、長編ドキュメンタリー賞を受賞した映画『名もなき反逆者 ロシア 愛国教育の現場で』のデビッド・ボレスタイン監督は、「政府が私たちの主要都市の路上で人を殺害する時、私たちが声を上げない時、オリガルヒ(大富豪)がメディアを乗っ取り、内容をコントロールする時、私たちは道徳的な判断を迫られている」とスピーチ。映画はロシアを題材にしたものですが、この発言はトランプ政権が行う不法移民の取り締まりを連想させました。

米国人俳優のショーン・ペン氏は、出演したアクション・スリラー映画『ワン・バトル・アフター・アナザー』の助演男優賞でノミネートされていたにもかかわらず、アカデミー賞授賞式を欠席(ペン氏は助演男優賞を受賞)。その理由は明かされていませんでしたが、ウクライナでゼレンスキー大統領と面会していたことが分かりました。ゼレンスキー氏は16日、自身のSNSに、ペン氏とキーウの執務室内で話す写真を投稿しました。

アカデミー賞授賞式にリベラルな価値観が色濃く投影されるほどに、視聴者離れが進んでいます。

著名なメディア専門家のマイケル・レビン氏は16日、米保守メディア「ニューズマックス」の番組に出演し、「人々は現実逃避するためにテレビをつける。講義を聴くためにテレビをつけるのではない。ましてや国民の約半数に向かって『私たちはあなたたちを憎んでいる、軽蔑している、あなたたちはクズだ』というような講義ならなおさらだ」と批判しています。

またハリウッドの現代の文化的方向性は、製作される映画の種類に影響を与える可能性があると主張しました。「もし映画『ゴッドファーザー』が現代につくられたらどうなるかを想像してみてほしい。多様性を取り入れなければならず、例えばゴッドファーザーはトランスジェンダーでなければならないだろう。それは実に馬鹿げている」(レビン氏)。

米ホワイトハウスは17日、Xに「そしてアカデミー賞は…民主党に。またしてもパフォーマンス性の高いシャットダウンで、アメリカ国民よりも政治的な芝居を優先する。国土安全保障省に資金を提供せよ!」と投稿。民主党もアカデミー賞をもらうにふさわしいと冗談を飛ばしました(※米国土安全保障省は予算不成立で一部閉鎖している)。

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タグ: 左翼  トランプ  カデミー賞授賞式  民主党  リベラル  ハリウッド  戦争 

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