すわっ、特ダネ!?
北京オリンピック閉会式の感想を書いたブログに、お便りをいただきました。
その方は、二階建てバスやパンク衣装、ジミー・ペイジの登場に、「イギリスの衰退」を感じられたそうです。
確かに昔からあるものばっかりだもんなあ。新しさの無さという点では斜陽といえるかもしれませんね。
ところがそんなイギリスで、ロンドン市長とかずい分元気のいい若手が登場しはじめています。ちょっと今までのイギリスの政治家のイメージを壊すような感じなのですが、いずれ誌面でご紹介しようと思っています。
さて、怒涛の締切りの翌日に、とんでもないニュースが海の向こうから飛んできました。
そう、リーマン・ブラザースの破綻です。
その朝の段階では、アメリカの金融会社数社が奉加帳方式で救済する方向だというニュースを聞いていましたから、「えっ、まさか」と驚きました。
私がこのニュースをどこで聞いたのか、ご存知でしょうか?って、分かるわけないですが。
実は六本木ヒルズの某レストランでした。ヒルズには、リーマンの日本法人のオフィスがあります。ジャーナリスト精神の性(さが)というか野次馬根性のなせるわざというか、瞬間的にリーマンの関係者をつかまえられないかな、と思ってしまいました。
やはりニュースはホットなうちに取材するのが一番ですから。
動転してると、とんでもない内幕も話してくれるかもしれないし......。
そんなさもしいことを考えていた私の耳にとんでもないキーワードが飛び込んできました。
「アメリカのリーマンが万歳しちゃったよ......」
オッと横を盗み見すると、パリッとしたスーツを決めた30代前半と思しきヤングマン(死語)と、ローライズのデニムが眩しい同じぐらいの年齢のウーマンが食事をしています。
「ええっ、ウソ!?」
女の子の反応も、事情に詳しい人がいかにも意外だと感じている様が、ビンビンに伝わってくるようなものです。
(これはひょっとしたら)
私は全神経を集中して隣のカップルの会話に耳を傾けました。もちろん、そんなそぶりは見せずに。
しばらく二人とも口を噤んでいました。あまりの驚きに声が出ないのでしょう。これは、二人とも社員ではないか。もしかしたら特ダネがとれるかも、と私の頭の中ではいよいよ皮算用が始まりました。
注目すべき次の発言。沈黙を破ったのは女性でした。
「......。で、リーマンってなんの会社?」
男。
「......。知らねえ」
ただ、これだけの話です。
期待させてスミマセン。因みに、そのあと二人は訳のわからない話に興じていました。
ということで、金融のほうを今、取材しています。政治も取材しています。どうもにぎやかな秋になりそうです。
(お断り......いつも人の話を盗み聞きしているわけではありません)



