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2025年の小中高生の自殺者数(暫定値)が532人となり、2年連続で過去最多となりました。

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厚生労働省が29日に発表した統計によると、2025年の自殺者(暫定値)は全体で1万9097人で過去最低となり、統計を開始した1978年以降で初めて2万人を下回りました。しかし、小中高生の自殺者数は過去最多を記録した前年より3人増えました。少子化で子供の総数が減っているにも関わらず、自殺者数が高止まりしているという深刻な状況が続いています。

小中高生の自殺者はコロナ禍に入った2020年に急増しました。2025年はコロナ禍前の2019年と比べると、中学生で2倍、高校生で2.2倍となっています。

原因・動機を見ると、19歳以下では「学校問題」が316件(前年比30件減)、「うつ病などの健康問題」が315件(29件増)、「家庭問題」181件(33件増)と続きました。

厚生労働省が2025年に発表した自殺対策白書によると、主要7カ国(G7)各国のうち、10代と20代の死因の1位が「自殺」であるのは日本のみです。

コロナ禍で自殺率が深刻化する中、国は2023年6月に対策の強化策を公表。スクールカウンセラーの充実やSNSでの相談事業の強化などを進めています。また、コロナ禍に小中学生に1人1台行き渡ったタブレット端末を活用し、気持ちの変化やいじめの有無を定期的に入力してもらうことで、なるべく早くリスクを把握する「心の健康観察」を推進し、全国的に導入が進んでいます(関連記事:「政府が子供の自殺対策で、タブレット端末による『心の健康観察』推進」)。

小中高生の自殺率が高止まりしている理由についてはさまざまに指摘されていますが、必ずといっていいほど挙げられているのが、SNSの問題です。怒りや劣等感などネガティブな感情を増幅させる情報がSNSを通して大量に流れ込んでくることが指摘されており、米公衆衛生当局トップもその危険性を強く警告しています。

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