© 2024「青春 18×2」Film Partners

 

2024年6月号記事

Pick Up Movie

編集部がオススメする「今こそ観たい」映像作品。

「青春18×2 君へと続く道」

5月3日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

 

台湾から日本へ~ほのかな希望へと至る旅

【スタッフ】
監督・脚本:藤井道人
【キャスト】
出演:シュー・グァンハン、清原果耶、ジョゼフ・チャン、道枝駿佑、黒木華、重松豊、黒木瞳 ほか
【配給等】
配給:ハピネットファントム・スタジオ
【公開日】
2024年5月3日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

 

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【レビュー】

始まりは18年前の台湾。大学受験を前にカラオケ店でバイトをしていたジミー(シュー・グァンハン)は、日本から来たバックパッカー・アミ(清原果耶)と出会う。彼女の天真爛漫さ、ミステリアスさに惹かれていくジミー。しかし、アミは突然帰国することに。ジミーのシャイな心の内を知る彼女は、ある約束を交わそうと提案する……。

時は流れ、現在。立ち上げた会社と共に夢を追い続けてきたジミー。だが、次第に心の弾力を失い、ついに会社を追われてしまう。失意の中、かつて初恋の相手アミから届いた絵ハガキを見つけた彼は、微かに香る香水に、当時の誓いを思い出す。あの日の約束を果たすため、日本への旅を決意するジミー。青春18きっぷを手に、東京から鎌倉、長野、新潟、そしてアミの生まれ故郷・福島へと向かう。一期一会の出会いに彼女の記憶を重ねながら、たどり着いた先でジミーが知った、18年前のアミの本当の想いとは……。

本作は、台湾で話題となったジミー・ライの紀行エッセイ『青春 18×2 日本慢車流浪記』を原作とする日台合作映画である。監督・脚本は、自らも台湾にルーツを持つ、『余命10年』の藤井道人が担当。ダブル主演を務めるシュー・グァンハンと清原果耶が、透明感のある演技で哀しくも美しく、ほのかに漂う希望を見事に表現している。また、台湾の人情味あふれる街や当時のカルチャー、日本の美しい風景を追いかけた、日台文化交流映画としても楽しめる。

主題歌はMr.Childrenの『記憶の旅人』。挿入歌では台湾の大人気バンド、メイデイの名曲『ピーター&マリー』が流れる。映画のラストを見届けた後、さらにもう一度観ることをお勧めしたい。

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ザ・リバティWeb シネマレビュー

「青春18×2 君へと続く道」

(星4つ。満点は5つ)