もっとも解決が急がれる歴史問題の相手は、中国や韓国ではなく、実はアメリカなのかもしれない。日米は親密な同盟国として、中国などの軍事的脅威に共同して対処していくべきだが、時に歴史認識をめぐるギャップが友好を阻むことがある。

25日発売の大川隆法・幸福の科学総裁の新刊『原爆投下は人類への罪か? 公開霊言 トルーマン&F・ルーズベルトの新証言』は、日米がそれぞれの歴史観を再点検し、真に協調して世界の平和を築くための、大きな教訓を与える一冊だ。日本への原爆投下を決定したトルーマン、原爆を開発した「マンハッタン計画」を始めたフランクリン・ルーズベルト。両大統領を大川総裁が招霊し、原爆投下は倫理的に許されるのかなど、太平洋戦争をめぐる論点に迫った。

第二次世界大戦を「民主主義」対「ファシズム」の戦いと捉えるアメリカでは、「本土決戦で失われていたであろう100万人の命を救った」として、原爆投下は必要だったとする意見が根強い。しかし、原爆の投下は神の目から見てどのように判定されているのか。原爆投下を決定したトルーマン大統領が、「何ということをしてしまったのか」と開口一番に反省の弁を述べるなど、本書は驚きの新証言に満ちている。

対するルーズベルト大統領は「アメリカの神」を名乗り、質問をかわしながらも、日米戦争が太平洋を舞台とした覇権戦争だったと認めている。日本の侵略か、自衛のためだったのか、民主主義を守るための戦いか、それとも日米の覇権戦争だったのか――。本書を開いて、読者自身が太平洋戦争の真相に向き合ってみてほしい。

中国の習近平・国家主席は、「日本は戦後国際秩序を変えようとするファシスト国家」と、就任以来繰り返し日本を非難しているが、この言葉はアメリカへのメッセージとも読める。「ドイツや日本の軍国主義に対し、アメリカや連合国は民主主義を守るために戦った」というのが、第二次大戦に対するアメリカの立場だ。その歴史観を思い起こさせることによって、「戦勝国同士仲良くしよう」と呼びかけ、日米を引き裂きたいというのが習氏の思惑だろう。

中国の覇権主義を食い止めるべく、日本が国防を強化して、アメリカとの絆を深めることは欠かせない。だがそのための障害の一つが、アメリカの歴史観だろう。中国や韓国が日本の軍備強化や歴史観の見直しを非難するのと同様に、アメリカでも「日本の右傾化」を懸念する声があがる。東アジアの平和と安定のために「強い日本」を認めるのか否か、アメリカは重大な選択を迫られていると言える。

本書は、日米が過去の対立を真の意味で乗り越え、世界の平和のために力強く手を握るために不可欠な道筋を示している。

【関連書籍】

幸福の科学出版HP 『原爆投下は人類への罪か? 公開霊言 トルーマン&F・ルーズベルトの新証言』 大川隆法著

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