松下忠洋金融・郵政民営化担当大臣が10日に自宅で首吊り自殺したが、各報道によれば、本日12日発売の「週刊新潮」9月20日号に掲載される女性問題の記事を苦にした自殺という見方が出ている。その記事を読むと、「カネと女と権力」をネタとする同誌の"編集方針″通りの完全に下ネタ記事だが、週刊誌が政治家を"殺し″ておいて売り上げを伸ばしたというなら、「また一人餌食にした」と、悪魔の高笑いが聞こえてきそうだ。

松下氏は、今年2月には復興副大臣に就任し福島県への対応で中心的役割を果たした。6月に金融・郵政民営化担当相になってからは、インサイダー取引問題やAIJ投資顧問の年金資産消失事件を受け再発防止策などを策定した。11日付各紙は、「金融庁幹部絶句」「熱血漢に何が」「温かい人だった」など、故人を惜しむ声を載せている。

一方、本日発売の「週刊新潮」はトップ扱いで「73歳松下忠洋 痴情果てなき電話と閨房」と大見出しで松下氏の愛人だという70歳の女性の「証言」を載せている。一読、同誌お得意の、微に入り細を穿つような情事の様子がこれでもかと続く。

この手のスキャンダルなら、掃いて捨てるほどあるが、今回は「週刊新潮」が発売する直前にご当人が自殺したとあって、注目度が俄然高まり、売り上げもさぞ伸びることだろう。

まさに同誌創刊時の編集長、齋藤十一氏(故人)が、「どのように聖人ぶっていても、一枚めくれば金、女、その他……それが人間なのですよ。だから、そういう"人間"を扱った週刊誌を作ろう」と語っていた編集方針通りであり、同誌の真骨頂だろう。

「週刊新潮の悪魔」と名乗る霊が昨年3月、このように語っている。

「週刊誌は『カネと女』を追えば、倒産しない。メジャー紙でカネの問題を追及するのは、『政治家とカネ』と決まっていて、証拠固めがそうとう必要だけども、週刊誌の場合、証拠固めはあとからでも構わないので、疑惑があった段階で、もう記事にできる」「疑惑を出し、みんながそれにたかってきて、調べていったら、そのうち、何か出てくるもんなのさ。どんな人間だって、叩けば出てくるから」(『「週刊新潮」に巣くう悪魔の研究――週刊誌に正義はあるのか』大川隆法著)

この「週刊新潮」を指導している悪魔というのは、同じようなことを得々と語っているところから見ると、齋藤十一氏の可能性が高い。

このような「悪魔」が指導している週刊誌の、どこに「社会正義」があるのか。政治家や有名人をペン一つで殺せるという「凶器」を振り回している自覚は彼らにあるのか。どこにマスコミ・ジャーナリズムとしての存在意義があるのか。もはや「カネと女と権力」で売るという時代は終わりだ。今、週刊誌メディアを含めてマスコミ界の浄化・淘汰が求められる時代が来ている。(仁)

【関連書籍】

幸福の科学出版ホームページ 『「週刊新潮」に巣くう悪魔の研究――週刊誌に正義はあるのか』 大川隆法著

http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=39

【関連記事】

2011年6月号記事 週刊新潮に正義はあるか

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=1864

2012年8月号記事 「週刊新潮」が報道する"正義″の正体とは?

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=4497