地に堕ちた「週刊文春」

除名元信者の作り話でねつ造記事

手段を選ばず人を引きずり下ろす編集方針

これまで幸福の科学への中傷記事を繰り返し掲載してきた「週刊文春」。7月11日発売の7月19日号では、幸福の科学を除名された元教団職員の種村修氏による作り話を裏取り取材もせずにそのまま掲載するという、普通のジャーナリズムではあり得ないルール無視の手法が登場した。まったくのねつ造記事によって公人を引きずり下ろそうとする「週刊文春」の"手口″は、報道機関としての一線を超え、もはや地に堕ちたと言っていい。このレベルの記事を出し続けるなら、「廃刊」しかその先にはない。

幸福の科学側は、「週刊文春」編集長と種村氏らに対して、1億円の損害賠償を求める名誉毀損訴訟を起こすことを決めた。

教団を除名された種村氏らのゆすり・たかりに加担した「週刊文春」

今回の「週刊文春」記事は、「幸福の科学大川隆法『性の儀式』一番弟子が懺悔告発!」とセンセーショナルな見出しを付け、5ページにわたって掲載した。

その内容は、種村氏の手紙の内容と、いずれも教団を除名となった種村氏や「元教団幹部の男性」「元信者」らのコメントの羅列だ。

記事によれば、種村氏は大川隆法総裁の元女性秘書から相談を受け、総裁からセクハラを受けたと打ち明けられたという。種村氏が語るセクハラの内容は、ポルノ小説顔負けの微に入り細にわたった描写だ(「被害女性」が普通こんな細かな描写をしゃべるはずがないし、10年以上前に聞いた内容を詳細に種村氏が思い出したというのもおかしな話だ)。

このほか複数の女性が「被害」に遭ったとしているが、驚くことに「週刊文春」編集部は、当の女性たちに誰一人取材していない。ただ種村氏らが語る言葉が続くのだが、伝聞だけで、何一つ直接証言がない。

「週刊文春」は、ジャーナリズムとして当然踏むべき裏取り取材のプロセスを経ずに、無条件で種村氏の言い分を載せている。

種村氏は今年4月11日、1年以上前から教団と大川隆法総裁への誹謗中傷行為や教団を撹乱した行為によって、教団から除名処分を受けている。

もともと今年2月に、種村氏は大川総裁に「女性問題」があったと称して信者数名をそそのかし、幸福の科学に「お布施を返せ」という手紙を送ってきた。教団側が返還には応じないと返答したところ、4月になってさらに内容をエスカレートさせた手紙を教団側に送ってきた。それが今回、「週刊文春」が取り上げた手紙である。お布施を返さなければ手紙を公表するという、ゆすり・たかりのような行為と言える。

種村氏とともに除名処分を受けた元教団職員の斎藤敏之氏らも、今回の「週刊文春」記事中に匿名で登場しているとみられる。

つまり「週刊文春」は、除名処分となったグループによる教団への嫌がらせや、ゆすり・たかり行為に事実上加担。彼らの一方的な話に記事の9割以上を割く一方、幸福の科学側の主張をわずか数行載せただけだった。

「週刊文春」側は、どのようにねつ造記事をつくり上げたのか。その経緯を、幸福の科学グループ広報局と週刊文春の甚野博則記者のやりとりから見てみよう。

甚野記者は6月30日、「種村氏が大川総裁に宛てた私信を手に入れたが、その内容の事実関係についてうかがいたい」と取材を申し入れてきた。それを受け、広報局員が「週刊文春」編集部を訪れ、約40分間、種村氏の実態について説明した上で、「種村氏の手紙の内容について、事実確認と裏取りをし、事実無根であることを確認している」と指摘した。

実は、そもそも幸福の科学の元総裁補佐(現在は永久追放)の大川きょう子氏と総裁側の離婚訴訟の中で、今回の種村氏の手紙とほぼ同じ内容の種村氏の陳述書がきょう子氏側から出ているが、これは伝聞に過ぎないと、裁判所にばっさり切られる形で、きょう子氏側が「女性問題」を理由にした慰謝料請求を取り下げた経緯がある。つまり既に問題とならない話であるということを甚野記者に伝えた。

種村氏については、「心検」という団体で所長として自称カウンセリングを行っていること、ブログに50人以上も幸福の科学の職員らをイニシャルで登場させカウンセリングしたかのような内容を掲載していることを伝え、ブログの内容すべてを印刷して甚野記者に手渡した。その上で、全員がカウンセリングを一切受けておらず、すべてがでっち上げであることを伝えた。

これに対し甚野記者は、「心検」のブログの内容について調べていないと語った。さらには、種村氏の手紙に登場する数人の女性たちに裏取り取材を、この時点でまだしていないことを明らかにした。今回の記事を読めば結局、裏取りをできなかったのか、意図的にしなかったのかのどちらかだ。また、いつ記事を掲載するのか、どのくらいの分量の記事にするかも明示しなかった。

いずれにしてもジャーナリズムのルールを踏み外しており、「週刊文春」が開き直っていることが分かる。

妄想のカウンセリングをブログに公開する種村氏

種村氏の「心検」のブログを見れば、種村氏に妄想癖があることは明らかだ。

このブログには以下のような但し書きがある。

「これはある宗教団体の、教祖をはじめとするご家族や、職員の皆様を対象としたカウンセリング記録です。公共に貢献するという、宗教団体の公益法人としての本来の目的と特性をご理解いただいた上で、カウンセリング内容を一部公開することを了承いただいております」。

しかし、前述したように、カウンセリングを受けたという誰一人として、「心検」を訪れた事実もなければ、「公開を了承した」事実もない。

妄想である決定的な証拠は、このブログの今年4月4日のページに「教祖」(大川隆法総裁のこと)のカウンセリング記録が出てくることだ。総裁が「仏陀として生きていくことが、苦しくて仕方がない」と打ち明け、最後には「もういいですよね、もう自分を作らなくてもいいですよね。もうおしまいにしてもいいですよね」と語ったのだと言う。

大川隆法総裁が、教団から除名される寸前の人物のもとへカウンセリングに通うはずがないことは、誰でも分かることだ。

広報局は「心検」に対し再三、「このような当教団を誹謗するようなブログはやめよ」と申し入れた。それに対して心検の斎藤氏、種村氏らは「そんなの知らない」と逃げを打ったり、「どこに教団名が書いてあるのか」と反論してきた。だが、7月6日付けのブログに登場した人物の話の中で「幸福の科学が……」と書いてしまい、2時間後にあわてて消したという事実があった。悪意を持って妄想カウンセリングを行っているのは間違いない。

教団側からの抗議の後、ブログはカウンセリングについて「その場にいない方とのカウンセリング」が中心と説明している。会ってもいない人に対してのカウンセリングなど、そもそもカウンセリングの範疇に入らない。

結局、すべてが妄想、ねつ造であり、「女性問題」の手紙同様、教団を貶めるためにつくられたものだ。

「一番弟子」と書くこと自体、名誉毀損

種村氏らは、こうした妄想に基づいたカウンセリングや、幸福の科学の施設内でしか許されない祈願を盗んで、無許可のまま外部で行うなどしてきた。このように信仰者としての道を踏み外したために、教団は種村氏らを除名処分としたのだ。

種村氏はもともと、神道系の宗教団体「生長の家」の職員を経て、草創期だった幸福の科学に出家職員として入り、約10年間仕事をした。だが、教団の急激な発展についていけず、1999年に還俗(退職)となり、信者として問題行動が目立つようになっていった。

「週刊文春」が今回の記事の見出しで「一番弟子が懺悔告発」と言っているが、「一番弟子」でも何でもなく、すでに「弟子失格」となり、「信者失格」(除名)となった人物なのだ。「一番弟子」と書くこと自体が教団への名誉毀損だろう。

加えて、種村氏が在家信者に戻った後も、勤め先で「問題社員」だったことが、数多くの人の証言で明らかになっている。

種村氏が数年間勤めたある会社の元上司は、こう振り返る。「種村氏は、『磁場管理をする』などと言って、ぶらぶらしているだけ。車両やフォークリフトなどを破損して迷惑をかけたりと、雇用期間中、プラスになることは何もしなかったですよ。おまけに、残業代を請求する訴訟まで起こされました。手切れ金と思って支払いましたが、残業の実態のない不当な請求でした」「幸福の科学の元幹部だからと、学習会と称して社員としての心構えなどを教えてもらっていましたが、毎回話を下ネタに持っていくので、みんな閉口していました」

また、別の会社では、種村氏は特定の人物について「魔が入っているので、引退すべきである」など語って、社内を混乱させた末に辞めている。

種村氏は、宗教団体であれ一般企業であれ、通用しない人物であるということだ。悲しいことだが、生活に困って教団に対してゆすり・たかりの類を行っているのが、種村氏の現実の姿だ。ブラック・メール(脅迫)の一種で、既に堕地獄だろう。

「週刊文春」はこうした事情を把握しながら、種村氏が転職に失敗して始めた「心検」に幸福の科学信者を集めるために風説を流している当の本人が教団を心配しているかのように書くのは、正義に反する。

手段を選ばず人を引きずり下ろす「週刊文春」の編集方針

新谷学「週刊文春」編集長(岩手日報より)

今回の記事だけではなく、そもそも「週刊文春」の報道姿勢そのものに、きわめて問題がある。今年4月から編集長を務める新谷学氏は、7月9日付け中国新聞掲載のインタビューで次のように語っている。

「スクープは私たちの最大の武器です」「原点にあるのは人間への興味。皆がすごいともてはやす人は本当にそんなにすごいのか? と深く掘り下げるのが週刊誌の役割」「よく現場で言うのは、私たちの仕事は『王様は裸だ』と最初の一太刀を浴びせ、権力側の不都合な真実が詰まったパンドラの箱を開けること…だと」

影響力を持った人を引きずり下ろすために攻撃するということだが、記事が正しい内容かどうかは問わないようだ。

「小沢一郎妻からの『離縁状』全文公開」(6月21日号)など、最近の「週刊文春」の記事を見れば、その方針で動いていることが分かる。

小沢一郎の妻の記事について、政界に強いフリージャーナリストはこう語る。

「手紙の内容は疑わしく、あまりにも話ができすぎており、手紙を書いた妻の和子さん本人のコメントも何もない。当初から永田町では、議員の多くが『あの手紙は偽メール事件と同じ。関わると損する』と、まともに相手にしない空気だった」

このジャーナリストは、その背後に、民主党や自民党の反小沢勢力や、小沢一郎氏が反対する消費税増税を実現させたい財務省が絡んでいる可能性もあると指摘する。

奇しくも7月11日、同じく「週刊文春」7月19日号で「日経新聞社長と美人デスクのただならぬ関係」と大きな扱いで記事を書かれた日本経済新聞社が、「事実無根の見出し・記事で名誉が傷つけられた」として文藝春秋社を提訴することを決めた。日経側は「取材に応じた社長は、そもそも訪問を受けた事実はないこと、指摘された日は妻と一緒だったことなどの反証をあげ、情実人事も含め全くの事実無根」「掲載された見出し・記事は虚偽と憶測に基づいて名誉や信用を著しく傷つける内容」だと同日付紙面で説明している。

このように、「週刊文春」はスクープと言いつつ、ねつ造や妄想を何でも利用して、狙いを定めた人物を引きずり下ろすというのが現在の編集方針ということだろう。

釈尊時代にもあった「女性問題」による教団攻撃

教祖を攻撃するために「女性問題」を創作するのは、実は古典的な手法だ。2500年前のインドの釈尊時代にも、似たような陰謀があった。有名なのが「チンチャー事件」だ。

チンチャーという美しい女性が夕方になると祇園精舎のほうに出かけ、明け方になると戻ってくる。しばらくすると、「チンチャーが釈尊の子供を宿したらしい」という噂が立った。チンチャーはお腹の大きな姿で釈尊の法座に出て行くと、いきなり立ち上がり、釈尊に対して「あなたは、そんな偉そうなことを言っているけど、このお腹の子はどうしてくれるの」と言った。

しかしそのときネズミが出て来て、チンチャーの服のひもを食い破り、お腹からお盆が転がり出てきた。それで人々は「なんだ、詐欺だったのか」と分かった。実はチンチャーは、名声が上がってお布施が集中する釈迦教団に嫉妬した他教団から送り込まれた女性だった。――このような話として仏典に遺っている。

週刊文春と種村氏らによる大川隆法総裁の「女性問題でっちあげ」は、現代のチンチャー事件と言ってよいだろう。幸福の科学の急発展に嫉妬して、陰謀を巡らせ、その信用や評価を貶めようと画策したというわけだ。

週刊文春は既にジャーナリズムとして道を踏み外している。このようなねつ造、妄想、でっちあげを載せ続けるならば、良識ある読者や作家は去っていき、「週刊文春」は廃刊となり、文藝春秋社自体も未来がなくなると言わざるを得まい。

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