グアテマラ北部で発見された9世紀初期の遺跡に、2012年よりはるかな未来まで計算してあるマヤ暦が記されていたという。11日付の米科学誌「サイエンス」に発表された論文の内容を、英紙ガーディアン(オンライン版)などから紹介。

このマヤ暦が見つかったのは、米国ボストン大学のウィリアム・サトゥルノ博士らが2011年に調査していた遺跡の内壁で、月、太陽、火星、金星の周期を表す象形文字が壁一面に彫られていた。従来知られていたマヤ暦では2012年12月に大きな周期が終わることから、それが「世界の終末を予言している」との説が世界的に広まっていた。だがサトゥルノ博士によれば、今回発見された計算のいくつかは、当時から7000年先(つまり現在から6000年先)の未来のことまで記しているという。

「マヤ人は惑星の運行を記録することに長けており、重要なイベント(王の即位など)を宇宙的な節目に合わせて行いました。現在起きていることは未来にも繰り返し起きるし、遠い過去に起きたことでもあるというわけです」(サトゥルノ博士)。マヤの宇宙観によれば、人類の文明は直線的に続いてどこかで終末を迎えるというより、周期を描いて循環しながら発展する「循環文明」的な色彩が強いことになる。

2011年5月の香港における大川隆法・幸福の科学総裁の説法では、聴衆からマヤ暦と世界の終わりに関する質問が出た。大川総裁はこう答えた(実際は英語。一部省略)。

「マヤの予言では、この世の終わりは2012年ということになっています。しかし、何事も起こりはしません。なぜなら、幸福の科学があるからです。私が地上に降りたのは、世界の不安を終わらせるためです」

幸福の科学は、ムーやアトランティス以前の時代から、神仏が何度も救世主をこの世に送り、人々を導いてきたことを明かしている。おごれる人類への警告を込めて終末論が広まることはあるが、人々が神仏と救世主を信じる力が不幸の予言に勝ち、希望の未来を開くのだ。(居)

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2011年10月記事 『香港での対話』 未来への羅針盤 ワールド・ティーチャー・メッセージ

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=2701