台湾、中国人から情報を受け付けるウェブサイト開設 ─ 粛清から逃れる術を扱った1分間のAI動画も公開

2026.06.17

「中国民衆連絡窓口」のウェブサイトにある、台湾の国家安全局が生成AIで作成した動画「改変」(画像はウェブサイトより)。

《ニュース》

台湾の国家安全局はこのほど、中国人から情報提供を受け付けるウェブサイト「中国民衆連絡窓口」を開設しました。

《詳細》

同局は、「民主主義の理念に共感する」中国の人々に窓口を提供することで、中国の政治や軍事、経済に関する情報を広く収集し、台湾の国家安全保障を維持することが、ウェブサイト開設の目的だと説明しています。アメリカやイギリス、イスラエルなどの情報機関を参考にしたとしています。

同局によると、近年の中国経済の悪化や厳しい政治統制などにより、中国の人々の間で不満が高まっており、台湾の機関に接触して情報提供を申し出る人が増加しているといいます。

中国政府がインターネットの監視を厳しく行っていることを鑑み、ウェブサイト上では情報提供者に対し、中国製ではない外国製ブランドの機器を使用することや、実名認証が不要なWi-Fiに接続すること、外国企業が開発したウェブブラウザを使用することなどを求めています。

ウェブサイトには、台湾の国家安全局が生成AIで作成した約1分間の動画(字幕は中国本土で使われる簡体字)も掲載されています。中国人公務員が同僚の捜査・免職を目撃し、「古い戦友たちが次々と不可解に姿を消している」とつぶやき、最後に携帯電話を購入して、「今こそ変革の時だ」と入力する、というものです。

中国では、1月に張又侠(ちょうゆうきょう)・党中央軍事委員会副主席らが解任されるなど、軍幹部にまで粛清が及んでいます。「次に粛清されるのは自分ではないか」と、誰もが神経をとがらせているという空気感をそのまま映像にしたとも指摘されています。

中国国内ではこのウェブサイトは遮断されていますが、多くの中国国民はVPNサービス(仮想プライベートネットワーク。通信を暗号化して、ネットの安全性を高める技術)を使って、遮断されたサイトにアクセスしています。

台湾国防部(国防省)のシンクタンク「国防安全研究院」国防戦略・資源研究所の蘇紫雲所長は、AFPの取材に対し、「中国国内には、一般市民、政府、軍など、不満を抱えている人々が本当に沢山いる」と語り、このウェブサイトによって情報源がより多様化するだろうと述べています。「(中国の習近平国家主席の)独裁政治のために、大きな不満が渦巻いている。この構想は可能性を秘めていると思う」。

《どう見るか》

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タグ: 中国  安全保障  民主主義  中国民衆連絡窓口  台湾  情報提供  監視  生成AI  粛清 

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