「パリに咲くエトワール」 ─ ザ・リバティ Pick Up Movie

2026.02.27

© 「パリに咲くエトワール」製作委員会

 

2026年4月号記事

Movie

編集部がオススメする「今こそ観たい」映像作品。

「パリに咲くエトワール」

3月13日(金) 全国公開

 

時代に負けず、憧れを追いかけた二人の少女の物語

【原作】
原作:谷口悟朗・BNF・ARVO
【スタッフ】
監督:谷口悟朗 脚本:吉田玲子 キャラクター原案:近藤勝也 音楽:服部隆之 主題歌:緑黄色社会
【キャスト】
キャスト:當真あみ、嵐莉菜、早乙女太一、門脇麦、尾上松也、角田晃広、津田健次郎、榊原良子、大塚明夫 ほか
【配給等】
配給:松竹
【公開日】
2026年3月13日(金) 全国公開

 

© 「パリに咲くエトワール」製作委員会

 

【レビュー】

舞台は1912年。良き妻として家庭に入ることを望まれながら、西洋画家への夢に真っ直ぐな少女・フジコ。薙刀の名手にして流派の跡取りでありながら、バレエへの憧れを心に秘める千鶴。やがて二人は日本を飛び出し、芸術が最も輝いていた"ベル・エポック"の中心地・パリへと渡った。

ある日、トラブルに巻き込まれたフジコは偶然にも千鶴に助けられる。それは、5年前の横浜バレエ公演で出会った二人の、運命的な再会だった。両親とパリ道場を営みながらも、物静かで自分の夢を胸に秘めたままの千鶴。やがてフジコは、同じアパルトマンに住むパリ音楽院生・ルスランの母が、ロシアの元バレリーナだったと知り、天性の行動力でみんなを結びつける。そして、東洋人ゆえの壁にぶつかりながらも、千鶴は夢に向けて歩き出した。だが、フジコの保護者が突然失踪。続く絵画での挫折ー。それぞれのエトワール〈星〉を目指す二人の行方は、どうなっていくのだろうか?

完全オリジナルとなる本作には、シンプルかつ王道、洗練された強い存在感を放つ人物造形の近藤勝也、誠実で信頼感の厚い脚本家の吉田玲子らが参加。困難な時代にあっても諦めることなく"エトワール"に手を伸ばす二人が、涼風のように描かれていく。そして、二人の心に映る100年前のセーヌ河畔やサン=ルイ島、サクレ・クール寺院のあるモンマルトル、ムーラン・ルージュなどの緻密で繊細な絵が、豊かな色彩を添える。映画館でしか体験できない、とても見事な音楽映像が楽しめる作品だ。

© 「パリに咲くエトワール」製作委員会

 

ザ・リバティWeb シネマレビュー

「パリに咲くエトワール」

(星4つ。満点は5つ)


タグ: BNF  パリに咲くエトワール  バレエ  画家  ARVO  嵐莉菜  津田健次郎  谷口悟朗  2026年4月号記事  當真あみ  近藤勝也 

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