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いよいよ秋がやってきましたが、そういえば紅葉を何年も見ていません。それで「今年はどこかに行きたいな」なんぞと想像をふくらませていた矢先、そんな妄想に水をかけるような事故が起きました。
連休中の9月14日未明、全日空の国内便のコンピュータ・システムで障害が発生し、早朝から全国の51空港で搭乗手続きが不可能に。結局、羽田空港の発着便を中心に63便が欠航、約7万人に影響が出るという大騒ぎになりました。
実は当日、私は出張するために、特にダイヤが大きく乱れた羽田から岡山行きに搭乗したのです。それでシッチャカメッチャカぶりを目の当たりにしました。まず、最近売りものの事前席予約は全てパー。離着陸の遅れに合わせて出発ゲートが二転三転。チェックインした人と乗り込む人のチケットが照合できない。積載オーバーを避けるために、乗客の全ての荷物の重量を手作業で計量する。機体バランスをとるために、指定されたところ以外は座ってはいけない……。結局、およそ2時間遅れで飛行機は離陸しましたが(私の便の前と後は欠航)、いかに自分が普段、コンピュータ・システムの恩恵に浴しているかを思い知らされました。
細部までつながっているという社会は確かに便利です。しかし、ひとつがダメになれば全体がダメになるという危険がついて回るわけです。実はアジアの某国が軍事的にこのシステム社会の盲点を研究しているという話を私は聞いています。システム社会は、この弱点をいかに克服していくかが課題でしょう。専門家に聞くと、そのヒントは人間にあるそうです。私たち人間は、体のどこかが悪くなると、次々とバックアップするものが出てくるように「システム」が組まれている。さあ、この神の叡智にどこまで迫れるか。科学の進歩に期待しましょう。
とにかく国内外で多事多端な昨今。今月も味読いただければ幸いです。
